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夜の銃弾
夜の銃弾 B
レイが綾を平手打ちした。冷たい目で今も綾をにらんでいる。理由はいってくれない。

「綾、まだ自分の運命を受け入れてないだろ。そういう軽々しい約束を平気でやる綾が理解できない。それに、オレはお前にバカにされることはしてない。」

「う・・・ぇうぇ〜ん。」

「泣くな、綾。」


ジョンが消えそうになる。それを見たレイは慌てて、要点をまとめてジョンに伝えた。今までのことを綾がレイについていったことを

「OK。幸運を祈る。こちらはかわりない。1999年で情報集めは必要ない。久しぶりに遊んだらどうだ?ほら、まぇに・・・」

ジョンは消えた。レイはジョンが消えるやいなやに歩き出した。

「ねぇレイ!さっきの平手打ち・・・ごめんね。」

「綾・・・オレは20歳だ。お前にタメで言われたかあない。せめて〜ですかなど敬語使えよ」

「レイって20歳だったの?!うわ〜。私と五歳差か(笑)」

「綾、お前では恋愛対象外。すまないなあ。さて、こんなくだらない話は止めて観光にいこう。」

「でも、人が誰もいないよ?ヘンでしょ?」

綾が言ったら、レイの顔から血の色が消えていった。何かおぞましいものを見たみたいだ。
レイの手が銃に触れてる。大変だ・・・!死んだ人が歩いてる!ゾンビ?!

「何だ。映画だよ(笑)全く心臓に悪い。」

綾はあははと笑った。でもこんなヘンテコなセットから出たかった。出て、2008年に戻るんだ。

「レイ、2008年に戻ろうよ。」
「分かったけど、観光に行かないか?・・・冗談だよ。帰ろう。」

「おやおやNo.4じゃないか。息子さんは?」

小太りなじいさんがレイに話しかけてきた。レイの顔がひきつった。そして、小声で「逃げるぞ」と言い、綾に小さな缶を渡した。

綾が缶を開けると辺り一面赤い煙に包まれた。煙が晴れると綾とレイの姿はなかった。


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