夜の銃弾 夜の銃弾 I 汚ならしい身なりをした男が現れる。体は汚ならしいが、髪の毛だけは後ろで綺麗に束ねている。 「久しぶりだな…。この部屋も。あっ、そうそう、創造者のアジトはここだ。」 男はそういうと、服の中から地図を取り出して綾に渡した。綾は驚く。 「この場所は…!」 「そう。あんたが1999年にとんでブレッドに会ったとこだ。」 「ニューヨークの摩天楼のど真ん中…。」 「の地下だ。今から行くか?」 女王の高貴な服を脱ぎ、下着だけになった。 男は驚いて顔を赤らめた。 「行くわよ。レイの仇。」 「早く着替えてくれ…」 綾は気付いたように、はっとして顔を赤らめた。 すぐにサーッと着替え部屋に駆け込んだ。男はそれを見て、クスクス笑っていた。 しばらくすると、戦闘服に着替えた綾が出てきた。 「行くわよ!兵は1000人でいい?」 「いいだろう。」 チャーター機に乗り込み、ニューヨークに行く。 着くまでの間、綾はレイの事だけを考えていた。 (レイの本名教えてもらえなかったなぁ…。大丈夫…まだ思い出は残っているから…。何年かしたら忘れて行くのか。) レイの本名をうんうんと考えていたら眠りに着いた。 男はそんな綾をゆり起こして 「着いたぞ!戦闘開始だ!創造者が道のど真ん中に立っている!」 「ええっ!」 兵はみんな窓に張り付いている。創造者を一目見たいのだ。 「やぁ。ようこそここ私のアジトに。」 創造者が低い声で言う。 チャーター機は道に無事到着。その頃には創造者はいなかった。いたところにマンホールがあった。 綾が 「私が先に入る。」 「シーラ様!いけません!」 「大丈夫…。待ってて。」 マンホールは軽かった。片手で持ち上げられる。 入るといなや、マンホールは消えてしまった。男や千人の兵は驚いた。創造者のアジトに一人女王を送り込んでしまった。私達はどうやって入ったらいいのか分からない。 綾はそんなことを知らずに一人、道を進んでいった。 「綾かい?僕だよ。創造者。あーはっはっは。」 部屋に着いた。木の扉がある。200年前の物みたいだわ。扉は独りでに開いた。 木の机があって、その上に創造者が座っている。 「創造者!」 「僕の名前を呼んでくれないの…。僕の名前は創造者じゃない!」 創造者がそういうと部屋が赤にピカッと光りゴーと大きな音がした。 綾は創造者の部屋にいなかった。 何か外にいる。そういう感じだった。辺りが明るくなって建物が見えた。 「えーんえーん。」 ある男の子が泣いている。服は白い服をきていて 、髪の毛は金髪の長い髪。 「大丈夫?」 おばさんが、怒鳴り込んだ。 「このボケ!仕事をしな!いつもめそめそ泣いていて!」 男の子は綾に気付いたらしく、バイバイと手を振っておばさんのところへトコトコと歩いた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |