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短編(。レ・)ノ
つんでれな彼氏

「ありさ、いくで」

「えっ、あっ、光?!」



つんでれな彼氏



私、綾瀬ありさは
この四天宝寺中学で
もっとも有名な
テニス部の2年
財前光とお付き合い
させて頂いてます。

ク-ルやら天才やら
いわれる私の
自慢の彼氏。

まあ、光から
告白されたのには
驚いたけど
私も好きだったから
晴れて付き合うことに。

そんな彼との
1ヶ月目の記念日は
2日前に過ぎ、

でもいつも無口な彼だし
私もこれといって
気にもとめず
普通に過ごしていた。

でも今日
お昼休みに友達と
お弁当を食べようと
していたところを

何故か
連れ去られました。←


「光っ!どこ行くの?
あたしお弁当食べたい!」

「うっさい。」

「なっ…!」

「ちょっと用あるだけやから大人しく着いてこい」


そう言われ
着いたのは屋上。


「光…?」

「…これ。」

そういって
渡されたのは
ウサギと時計の
デザインを施したピアス。

「わあっ!可愛い!!アリスみたいっ!」

「それやるから。」

「え?いいの…??」

「俺、恋愛とか疎いねん。
付き合ったんも
告白したんも
お前が初めてや。
1ヶ月記念日とか
そうゆうの普通に
忘れるし…。
昨日思い出したんや。
だから今日は
2日遅れやけど
お詫びも兼ねて
それやるわ。」

そう一気に言った
彼の顔はちょっと
赤かった。

そんな彼を
初めて可愛い、と
思ってしまった。

「ふふっ、」

「な、なんやねん。」

「ありがと、光。
これからも
よろしくね。」

そう言ったら
光は顔を背けて
教室戻るで、なんて
言ったけど

不器用なのに
一生懸命考えてくれたり
気にしてくれたり
光の知らないとこが
今日ちょっと
見えた気がする。

これからも
もっともっと、
見ていきたいな。

そして私は
彼をきっと
どんどん
好きになるんだろうな。


「今度はお揃いで
ピアス欲しいね。」

「…あほ。」


2ヶ月記念日には
ふたりで同じピアスを
つけてたのはまた別のお話し。



FIN.

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あきゅろす。
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