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短編(。レ・)ノ
愛しくて

どうしてだろう?
貴方を見ると
涙が出てくる。




愛しくて




貴方はいつだって
無口で無表情で
マイペ-スで。

でも私だけに
優しいこと
知ってるんだよ?

すました顔で
道路側歩いてくれたり
荷物が多いときは
いつの間にか
持ってくれたり。

貴方は言葉より
行動な人。

最近表情も
かすかに
読み取れたりして
貴方の喜怒哀楽が
少しずつ
分かったりして

また少し
涙が出そうになった。

好きだよ、光。

好きすぎて
苦しいって
こうゆうことなんだね。

貴方の

「ありさ」

って呼ぶ声を
聞くだけで
幸せな気持ちに
なって
泣きそうになるの。


「なんで泣いとるん?」


ああ、あたしは
泣きそうじゃなくて
泣いてたんだね。

「なんか嫌なこと
あったんか?」

ほら、すぐ心配
してくれる。

優しいね。

「違うよ。ただ
光が好きなだけ。」

好きすぎてね
愛しすぎてね

何故だか
切なくなって
涙が出ちゃうんだ。

貴方が好きです。
本当に大好きです。

「なんやそれ。」

「きっと光には
分かんないよ-だ。」

「俺のせいで
泣いとるってこと?」

「正解だけど
ちょっと違う?」

「なんで俺に
聞くんや」

ははっ、そういって
光は綺麗に笑う。

「まあ俺も
分からんでもないわ。」

「え?」

その瞬間
視界が光で
いっぱいになった。


「俺も好きすぎて
泣きそうになるとき
あるから。」

ああ、神様。

この気持ちを
分かち合える人に
出会わせてくれて
ありがとう。

好きになれた自分と
好きになってくれた光に
ありがとう。



「光、愛してる」

「なんやねん
いきなり」

「あ、いま照れた?」

「照れてないっすわ。」


そういった光を見て
私は笑った。

光も私を見て
笑った。

ああ神様、どうか
この人を私の
最後の人に
してください。

きっとこんな人に
私は一生
出会えないから。


FIN.


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あきゅろす。
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