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健多くんシリーズ。(短編)
堪えようのない。
説明:拘束、媚薬、言葉責め、挿入




目が覚めるとそこはあの忌々しいベッドの上だった。

意識が覚醒して鳥肌がたつ。

僕は全裸で縛られていた。

両手両足それぞれにタオルが巻かれ、それに紐がついている。そしてその紐は僕の体を大の字に開き、ベッドの四隅に固く結ばれていた。

僕は今、まったくの無防備なのだ。

「ちくしょうっ!放せよ!放せったら!」

叫んだが、男の姿は見えない。

しばらくしてバスルームのドアが開いた。

「おお、お目覚めかお姫様」

「お前っ!こんなことしてタダで済むと思ってんのか!?」

「思っちゃいないな」

平然と言ってのける。

「だからさっき言ったろ?お前の弱みはこれから握るんだ、って」

男が近付いてくる間もなんとか拘束を解こうとしたが、カラダが痛むだけだった。

「無駄な抵抗はすんな。なに、お前にとっても悪い話じゃないはずだ」

僕の耳元で男が囁く。

「なあ………お前、あの電車から降りた後、トイレでヌいたろ」

笑いを含んだ低い声。

「気持ちよさそうだったもんな。電車の中でイきたいって叫び出すかと思うくらいだった。あんなことされて、まともなカラダで学校なんか行けなかったろ?」

僕は何も言えなかった。

ただ顔を真っ赤にして男の声を聞かないようにギュッと目を瞑っていた。

「トイレに駆け込んで、俺がしてやったみたいに自分でおちんちん弄ってイったんだろ?」

「やめろっ………やめろよっ!」

「淫乱」

「やめろぉぉっ!」

涙が止まらなかった。

男はすべて聞いていたのだ。

僕がはしたなく喘ぎ声を上げてあのトイレで自慰をしたのを。

「やめてくれよ………やめて………」

ぐずる僕に、男の大きな手が伸びてきた。

その手は内腿をさすり、わずかに勃起したペニスをつついて揺らした。

「あっ!」

「ああ、思い出しちまったか?あの気持ちよさを………」

男の指は止まらない。

ゆっくりと茎を扱き、その動きに合わせて僕は腰を捩った。

「やっ………あっ!」

くち……………くちゅ

「ほぅら………勃ってきた………ここは覚えてるみたいだな。俺の………この指」

カリッ

「ひんっ!」

先っぽを引っかかれた。
そしてその指はすでにたっぷりと重みを増している陰嚢に………

コリコリとその感触を楽しむように弄られる間、僕は必死に腰を捩って快楽から逃げようとした。

コリコリコリコリ………クチッ、クチュクチクチクチクチクチ

「あんっ…………あ、あんっいやっ!!」

「いや?気持ちいい、の間違いだろ?ほら、言えよ。気持ちいいって。男におちんちん弄られて気持ちいいって」

「やっ………!やめっ………あんっあんっ!」

「ああもうぐしょぐしょだな。ぐしょぐしょでぬるぬるだ。いい眺めだな」

それから何分たったか………

10分、いや一時間近いかもしれない。

僕はいやらしく蜜をこぼしたっぷりと濡れたペニスだけを男の指で弄られ続けた。

「あんっ………あんあんあんっ!…………あっ!あうっ………あんっ」

もう理性のかけらも残っていなかった。

性器からとめどなくもたらされる快楽。

口は開きっぱなし、涎はあふれていた。

目は虚ろに開かれ、天井を見ているはずなのに視界はまったく意味をなさなかった。

耳に入ってくるのは時折聞こえる男のいやらしい囁きと、始終やむことのない僕の喘ぎと、そしてペニスを弄られている水音。

「もう、そろそろかな」

突然、男のいやらしい指が止まった。

刺激は止まったがあまりに長い時間弄られ続けた僕のペニスはじくじくと甘い疼きを持ったまま、ぷるぷる左右に揺れた。

「喜べ。もっと気持ちよくしてやる」

そしてベッドサイドの引き出しからチューブを取り出した。

「………やら………それ、な、に」

「媚薬入りローション。これを指にたっぷりつけて……」

ぐちゅんっ!

「ひんっ!」

あまりに突然のことで、一瞬自分が何をされたのか理解できなかった。

しかし男は親切にもすべてを説明してくれた。

「ほら、俺の指がお前の尻の穴の中に入った。わかるか?」

ぐちゅぐちゅっぐちっぐちゅん

「やっ、やら、らめ、あうっ!はんっ!やっ!」

「おいおいまだ一本だせ?そんなに締め付けんな」

「あああああ!やめてぇっ!」

指は僕のアナルを縦横無尽に暴れまわる。

「はい、二本目」

「やああっ!!」

増やされた指、それが同じようなところを何度も何度も擦る。

それはまるで何かを探しているようで………

「きゃあぁぁぁぁっ!!」

「ん?ここか?」

女のような悲鳴が、僕の口から上がった。

信じられないほどの、愉悦。

僕は縛られたカラダをめちゃくちゃに揺すり、アナルから湧き出す快楽を逃がそうとした。

「ああ。ここがお前の前立腺だ」

コリコリコリコリコリコリ

「やあああんっ!やめっ!あんあんあんあんあんいんっ!!」

「はっ!すっげー気持ちよさそ」

男は笑う。

でもそんな声も僕にはもう聞こえていなかった。

限界まで膨らんだペニスの先っぽが閉じたり開いたり………

もう、射精したい………
精液出したい…………っ!!

しかしそんな僕の願いを感じ取ったのか、男の指が僕のペニスに何かを嵌めた。

「コックリングっていってな。ちんぽに嵌める輪っかだ。これでもうお前は勝手に射精できなくなった」

「いやああっ!!やめてっやめてぇっ!!」

喋る間も指は僕の前立腺を弄り続けている。

そしてリングをはめ終えた左手が、ペニスにのばされた。

ぐちぐちぐちぐちぐち

「あんっあんっあんっうああっ!」

穴の中を出入りしながら、さらに性器までたっぷりしごかれる。

もうダメだ。

僕はこのまま快楽に焼き切れてしまうに違いない。

意識が朦朧とし始めた。

指がさらに増える。

「ん〜これなら入るな」

はい…………る?

何が………

「……………お前の中に俺のナニを入れるんだよ」

男のカラダが僕の足元に移動し、両足の拘束を解いた。

そして力も入らずぐったりと投げ出された両足を抱え上げ。

逞しく勃起したそのイチモツを。

ずちゅうっ!!

「あああああっっっ!!?」

一気に突き入れた。

「あっ!!あうんっ!ひんっ!」

「きっつ………たまんね」

もうわけがわからない。

わかるのは男が腰を激しく打ち付けてくること。

そして、下肢から脳髄に駆け上がる、恐ろしいほどの快感。

「ひいっ!あんっ!ああっ!」

「はっははっ………わかるか?お前ン中……きゅうきゅう絡みついてくる………くっ………お前は、天性のっ、淫乱っ、だっ!」

「あんっ!あひんっ!ひんっ!」

気持ちいい。

気持ちいい。

気持ちいい。

「出したいか?え?」

額から汗を滴らせながら男が問う。

「あんっ!………だ、出したいっ!!」

僕は夢中だった。

「じゃあ、いってみろよ………んっ………何を、どこから、出したいんだ……?」

「あああっ!!……あっ、射精っ………!」

「違うだろ?……何を、どこから?」

ずぱんっ

「ひんっ!あ、ペニ………ス!」

「もっと、やらしい言い方で、な?」

「あんっ………お、…………んち………」

「ほら、聞こえねえ、よっ!」

ぐちゅんっ

「んっ!ああっ!おち、んちんっ!」

「………そうだ。おちんちんから……?」

男の指がリングで絞められた性器に伸びる。

そして先端を弄りだした。

「ああああっ!!やめぇっ、やめてぇっ!!!」

クチュクチュクチュクチュクチュ

「ほらっ言えるだろっ?」

「うっ………あんっ!あんっ!おち、おちんちんからぁ………!せぇえき、出したいよぉっ…!!」

「…………良くできました」

フッと鼻で笑う声が聞こえ、僕の下半身が男の腕で持ち上げられた。

「お望み通り、イかせて、やる、よっ!」

真上から突き刺されるように穿たれる。

そしてぐちゃぐちゃのペニスから、リングが外された。

「あああああぁぁぁぁぁ!!!!」

アタマが真っ白になり、脳髄がとろけるような快感と共に、僕の顔に自分の白濁が勢いよく降ってきた。

そしてアナルに男の熱い飛沫を感じ、ゆっくりと意識が遠のいていった。


Fin.


堪えようのない喘ぎ。
堪えようのない快楽。
堪えようのない、悦び。


続く。

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