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暗いところから
その正体は





ピピピピ



電子時計がなる





(もう・・・朝か)




床に足をついた



立ち上がろうとしたが、目の前の出来事に気を取られできなかった





目の前には、ユリィとリボーンがいた


リボーンはユリィに銃を向け、ユリィは正座をしている



「・・・何、やってんの」



目の前にいるユリィは不愉快そうな顔をしている

いや、ユリィではない


俺を襲ってきたやつ


・・・だと思う




今日は殺気が出ていない

敵意も見られない



罠かもしれない





だいたいどうして俺の家にいるわけ!?



「こいつ、いつの間にか忍び込んでいやがった」



ユリィを睨みつけるリボーン


俺もユリィに気づかなかった

やはり一流の殺し屋か・・・



「私はジョットに会いにきたの。昨日も言ったでしょ」



喋り方が違う

女の人か。ジョットとどんな関係なんだろうか



「やっぱり貴方が会いたかったんだ・・・。貴方は誰?」

「答えてあげてもいいけど、この銃を除けてくれないとやだ」



リボーンはため息をつくと、銃をおろした

ユリィは笑みを浮かべるとこちらに顔を向けた



「私はリロ・スペット、殺し屋よ」

「・・・リロ・スペット、かつてボンゴレ1世の元で働いていたが、裏切り牢獄に入れられたと聞いている」

「そんな大昔の人が?しかも牢獄って・・・」

「私はジョットのゼロ地点突破で凍らされたの」


「「!?」」



まさか復讐か?


だが少しおかしい

なら何故、今日は殺そうとしない?



「あ、うーんと、少し話が長くなるけどいいかな?」



コクリと頷く

そしてユリィは話した





「凍らされたのには訳があるの。凍らされる数日前に私とジョットはある約束をしたの」

「ある、約束?」


「私には人の体を乗っ取る能力があって、でもそれには私自身が生きていないと意味が無いの

 ジョットは引退する日が近づいていたわ。それで私にボンゴレを最後まで見届けて欲しいって言われたの」


「凍らせれば溶かすまで仮死状態だしな。だが、ボンゴレプリーモは指輪に意思として宿っている。それに何か意味があるのか?」



リボーンの言葉にリロは立ち上がり、叫んだ



「そう!そうなの!そこよ!そこ!」

「えっ?」


「私はボンゴレボスを探すのに必死だったのに、指輪に意思が宿ってるって!どうよ!結局自分で見届けてんじゃねーか!!」



リロは思いっきり壁を蹴った

加減はしてくれていたようでひびはなかった



「リ、リロ、落ち着いて?」

「あぁ、ごめんなさい。怒りのあまり取り乱してしまったわ

 ・・・まぁそれで、私に何の意味があったのかを問い詰めるためにジョットに会いにきたわけ」



「お前がなんで1世に会いにきたのかは分かった。1つ質問いいか?」

「何?」

「昨日お前がやっていたあれは何だ?」



あれとは昨日の氷のことだろう


つか、そこからいたんなら早く止めろよι



「あぁあれは、私が雲を作り出して雹をを出したやつね

 私には天候を操る能力もあるの。あと、他にも色々と―・・」


(どんなけ強いんだこの人ι)


少し引いた瞬間だった



「まぁ色々って言っても、黒魔術に手をつけてただけだけどね」

「黒魔術だと?」

「昔のイタリアにはそういうのが流行ってたの。今は1ミリもないけど」

「へぇーすごいね」

「これでいい?私早くジョットに会いたいんだけど」

「・・・うーん、あわせたいのは山々なんだけど最近ジョット指輪から出てこないんだ」


「へっ?」



初めてリロの間抜けな声を聞いた


少し喜んだときだった

その声は部屋に響いた



『私はここにいるぞ綱吉』



指輪から光が出て、ジョットが姿を現した



「「ジョット!」」

「プリーモ・・」


「久しぶりだな綱吉」



そうこちらを見るとにこりと笑った



「お前、最近どうしてたんだよ」

「すまんな。G達と旅行に行っていた」

「はぁ?」



何か調子が悪いのかと思ったのに

心配して損した・・・。


ため息をつく



ジョットはリロの方に向きなおした



「久しぶりだな、リロ」



懐かしむ様子で微笑んだ



「ジョット・・・」






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