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YGO短編
俺たちのハロウィン※ 4

※下ネタ注意





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「リリー、わりぃけど今から一緒に着いてきてくれねぇか。」

そういう彼の瞳は怒りに燃えているようにみえた。
あのDVDに何か理由があるのならば気になるし、断る理由は無い。


「わかった。準備するね。」


マーサにクロウと今から出かける、とだけ伝えていく。
彼女は私の心配をしてくれていたみたいで私が顔を見せたことに少なからず安心した様子だった。





「皆に心配ばっかりかけちゃった…。」


「皆リリーのことが好きだからな。」


Dホイールを唸らせて走る彼の後ろに捕まる。
引き締まった彼の体に思わず緊張してしまう。

既に暗くなった空は、人工的な明かりが綺麗に夜を彩っていた。
こんな状況で無ければ、クロウと二人でこの景色を見れたことに喜んでいただろう。


「…着いたぜ。」


彼の言った目的地とはどこにでもありそうな住宅で、明かりがともった中では賑やかな声が聞こえてくる。


「アイツら…!人の気もしらねーで、随分楽しんでんな…。」


彼にとっては火に油だったようだ。ずんずんと玄関まで足を運び呼び鈴を鳴らす。
暫くしてはいはーい、という声と共にこの家の主人であろう男性が顔を出した。


「いらっしゃーい…ってあれ、クロウもしかしてその子…。」


「話は中でさせてもらうぜ。」


邪魔するぜ、と先に行くクロウ。

「君もどうぞ中へ。」


彼に促され、お邪魔しますと私も入る。
中では男性三人がソファーで談笑しており、クロウを見ると一同口を閉じた。


「お前ら、これに見覚えあんだろ。」


そう言って彼が見せたのは、今回の騒動の原因であるDVDだった。
男性の一人が口を開く。


「ああ、なかなかよかっただろ?」


リリーは中身を見てしまっただけに、うつむいてしまう。


「よかねーよ!お前らの目的は俺の彼女にこのDVD見せることだったのか!?」


クロウの一喝に、彼らの反応は意外なものだった。


「え…?クロウ、お前が見たんじゃねーの…?」


リリーが口を開く。


「す、すみません。それ見ちゃったの、私なんです…。」


途端に、ええー!!とクロウ以外の男性陣から悲鳴に似た叫び声が上がった。


その後の彼らの対応にはこちらが驚いてしまうほどで、私が大丈夫だと言っても土下座し続けていた。
彼ら曰く、ハロウィン当日クロウが来たときにDVDを仕込んだ。帰って何気なくDVDを手にとったクロウはタイトルに惹かれDVDを再生する。しかし、タイトルとは全く異なる内容のものを見せてドッキリさせたかったというのだ。




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あきゅろす。
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