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烈々布店長の裏(銀魂)
部屋シリーズ/阿伏兎(微裏、本番無)
[裸で抱き合わないと出られない部屋]


阿伏兎「」ブーッ


『あ、阿伏兎さん 珈琲がぁ…』


阿伏兎「い、いや…あまりにフザケた条件なんで…」ゲホガホ


『そっ、そうですよね!は、裸って…』


阿伏兎「…この部屋に提示されている条件を満たさねぇと出られないんだが、アンタ 出来そうか?」


『…ッ…は、はい!阿伏兎さんこそ、平気ですか?』


阿伏兎「……………平気でいられる訳無ぇだろ……」ハァ


『?』


私を一瞥して 阿伏兎さんは頭を抱えた

何はともあれ、この条件をクリアする為だ、私は靴やエプロンを外す

その様を見て 戸惑う表情で彼も上半身を脱いでしまった


わあぁぁぁ…鍛え抜かれた筋肉質…
腕も胸もお腹も割れてるよ…

阿伏兎「?」


あ ヤバい
私の変な目付きに 阿伏兎さんが困ってる


『これ…下着も脱がなきゃ、ダメかな…』


誤魔化す様にブラとパンツを摘まむ


阿伏兎「……裸って…書いてあるぜ」


『じゃ、せーの、で 全裸になりましょう!せーの!』


阿伏兎「な、なんでそんなに張り切ってんだよ…恥ずかしくないの?」


『だ、だって…この部屋、出られないですよ…?私とずっと、閉じ込められちゃう…』


阿伏兎「…それも魅力的だが、素肌でアンタに触れられるってのも ご褒美だ…ホラ、こっち来い…?」


『は、はい』


全裸になったお互いを 遠慮がちに確認するものの目を反らしながら その胸にしがみついた


とても大きな厚い胸板
腰も太くて男らしい

対して、私の胸や腹部が 柔らかそうな音を立てるのが 少し恥ずかしい…

そして
彼の肌の匂いがする

事務室の匂い
細やかなムスクの匂い
無骨な男の匂い

それらが入り交じって 今日 何をしていたかが判る
1日の流れで構成された彼の匂いがどうしようも無く 愛しい


阿伏兎「…そろそろ、部屋のロックは開いたんじゃねぇか?」


そう言うと 私を引き離そうとする

けれど、甘い、暖かいその胸に もう少しだけ…


『ね、ねぇ 阿伏兎さん!も、もうちょっとだけ!ギュッてしてくれませんか?』


阿伏兎「ああ!?な、何言ってんだ…」


『お願いします…』


阿伏兎「………アンタ…状況分かってんのか?」


『ダメ?ですか?』


阿伏兎「〜ッッ!……好きにしろ!ほら!」


『やった!』


再度 彼の胸に飛び込むと 心地良い温もりに ドキドキするけど リラックスする…という矛盾した感覚に悩まされた

控え目に言っても とても気持ちが良いので ただうっとりと一言 口を衝く


『暖かい…』


阿伏兎「……あんま…煽ンなよ…」ボソ


『…?なんて?』


阿伏兎「も、もういいだろ、なぁ 離れ…」


『まだぁ…』ぎゅううううう


阿伏兎「お、おい…」


『阿伏兎さんのニオイ…良いニオイ…』


阿伏兎「こ、こら お嬢ちゃん、これ以上はマズい…」


あろうことか 私は精気に飢えて 阿伏兎さんの男性的魅力の誘惑にフラついた
匂う様な男ぶり、そんな言葉が当て嵌まるんだと思う
人が酒に酔うみたいに
猫がマタタビに酔うみたいに



『阿伏兎さん…阿伏兎さん…』


阿伏兎「くっ…離れ…っ!?何だ…結構強ぇぇ力だな…まさかこの部屋の効果か?」


阿伏兎さんが私の力の強さに意外性を感じてるのかな…あんまり気にならないけど

そりゃ 私 普段ネコ被ってますから

彼の驚く様が面白い
いたずらっ子みたいな気分で もっと困らせてみたくなった


彼の胸に軽いリップ音を立てて キスをする
━━ちゅっ、ちゅ…

一気に顔に赤みが点す、その頬を 心底愛しそうに眺めてしまったに違いない


阿伏兎「お、おいコラ 冬窓床 冗談はこの辺にしとけ!」


『ん…ふふふ、もっと頂戴…』


阿伏兎「何をだよ!?クソッタレ…本当に正気じゃねぇっぽいな…どうすれば…」


『そのまま、ジッとしてても良いんだよ?阿伏兎さぁん』


阿伏兎「うっ…バカ野郎!ドコ触ってんだ!?」


『太腿で…タマタマこねこね』


阿伏兎「ブーッ」


膝で阿伏兎さんの陰嚢をふわふわ弄ぶ私の上目遣いに また何かを吹き出す


阿伏兎「駄目だ…許せ、 冬窓床」ゴン


『んぎゃ』


阿伏兎さんの拳が私に振り下ろされる

手に終えない私を気絶させようと 苦肉の策だったのではないか…
この人は紳士的で好き好んで暴力を振るう人ではないだろうから

そんな理性的な考えが頭の隅っこで燻って、私の意識は闇に沈んだ


阿伏兎「………悪いな…オジサン、お前が思ってる程 紳士でも無いんだよ…こうでもしねぇと………」


そのセリフの続きは 私の耳に届くことなく、静かに消えた


━━━


数十分後、全裸の私の着付けを阿伏兎さんがしてくれたと気付いて悶絶する 正気に返った私が居た…


end



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