[携帯モード] [URL送信]

烈々布店長の裏(銀魂)
ワガママにプレゼント(本番無し)
『はー。今日も一日 働いたぁー』


厨房から部屋に戻る途中で エプロンを外しながら呟く。

この船で船員の食事を用意する料理長である私、冬窓床は
この大食いの夜兎集団の食事をシフト制で担当するとは言えいつもヘトヘトである。


どんな物を食べても 相当な食材の量を消費してしまう彼らなのだが、私が作る料理は少量で済む場合が多い。

秘密の理由は、私の種族・夜魔ならではのスキルによるものなのです!


神威「なんか、説明が面倒になったの?」


『な…何の話ですかな、団長』


神威「いや、野暮なメタ発言はしないでおこう。そんなことよりも、今日の吸気はそろそろじゃないの?」


『セリフ自体が野暮の塊みたいですよ…とりあえず吸収は、宜しくお願いします』


なし崩しで 廊下を彼と共に歩く。
団長の部屋に行くまでの道のりには沈黙が泳いでいた。

団長の後ろ姿を眺めて 髪が長いなぁ、とか
お手入れはしてるのかなぁ、とか
美青年に見えるけど 夜兎の豪腕はどういう作りなのだろう、とか
ボーッとしていた


━━━
━━

━━
部屋
━━


団長の部屋に辿り着いて、直ぐ様彼は私の顔を覗き込む


神威「ねぇ、俺を誘ってるの?」

『は?何突然。そんなわけないでしょ』

神威「この部屋に来るまでの道のりでさ…さっきからそんな目で見つめないでよ」

『だから見つめてないよ。前を歩いてたのあんただし、いやでも目に入るじゃん』

神威「冬窓床、もしかして発情期?ピュアな俺は視線だけで犯されちゃいそうだよ」

『自意識過剰じゃん?安心しなよ、犯さないし』

神威「照れないで良いよ…まぁ、俺の腰使いなら冬窓床を満足させられるハズじゃないかな。ね、どう??今日こそ、シちゃう?」

『いらーん』


こんな問答をしながら 隙を見ては私を良いようにしようとする…
本当に面倒な男だな


『もうほら、吸気させて貰うね』


呆れと 、さっさと終わらせてしまいたい気持ちで彼の局部に そのまま躊躇無く触れる


神威「あ……ッッ う…」


びくりと肩を震わせた一瞬、彼の目には陶酔の色が灯る

直ぐに快楽に漬かれるように、この手指には夜の魔物の念を込めて…


神威「ん、ちょっと待ってよ…せっかちだな」


『何よ』


神威「俺にも、冬窓床のことを愛撫させてよ?二人で楽しもうよ」


『は…??別にそんなの要らな…』


神威「ほいっ」ぐいっ


『ちょ!要らないってば』


私の抵抗をするりとくぐり抜け、あっと言う間に後ろを取られた

脇から滑り込んで来る団長の手は無骨に 私の胸を揉み回す


『…っ…』


神威「キレイな形だね」


『見ないで分かるの?』


神威「まぁね」


…そんなに女性経験が豊富ですか、あ そうですか
そういうの、鬱陶しい。
少しイライラして、本格的に触られたく無くなった。


『ちょ、痛い』


神威「おや、ゴメンゴメン」


『女ってのは、揉めばイイって訳じゃないからね?』


神威「ホント、力加減が難しいんだよな。これでも壊れないように丁重に取り扱っているんだけどなぁ」


『いくら丁寧でも 単調な愛撫は、男の独りよがりに過ぎないから』


神威「気持ち良くない??」


『……そこまで気持ち良くない』


神威「そう??じゃあこうやって…」


『もうイイから、団長が満足しなさいよ』スッ


私の後ろに回った団長の股間に手を伸ばすと、逞しい男根が 硬さを主張していた

擦る指の動きを速めると 彼の吐息が漏れる


神威「ん…」ふるっ


『団長こそ、精を放って下さいよ』


神威「いや、冬窓床こそ ちょっとは…可愛いとこ、見せて よ…」


『ん、ひゃ!?そ んな、触りか た…』ぴく


神威「…!!」


彼は変な触り方をしてきた
だから変な声が出たのに

この変な触り方を 辞めてはくれない


『ちょ…ッッう、団長…』


神威「…っ………イイ声じゃん…」


『や、うるさ…やぁ、だ!』


神威「あー……カオ、冬窓床のカオ 今 見たいなぁ」


『は…??や、何言っ…』


私の後ろに立って、私の胸を弄んで…なのに私のカオなんて見られるわけが無いでしょ?そう言おうとした時━━━


神威「ん…ダメだ、ぁ…ッッ!」ビックゥ


『…!!』


神威「あー…」


『…いやらしいね、団長』


神威「んー、大丈夫…まだイけるし」


『はいはい…』


この流れで、もう二回ほど 同じように射精を促した。

流石 若い男性、克つ 夜兎
噂に名高い体力の持ち主だ

殆ど休み無く この持久力…
絶対セックスなんてしたくない


『どう??まだ精を放つ?』


神威「…いや、もう満足」


『お そう??』


もう少しやらされるかと思ったけど、意外と落ち着いたらしい


『満ち足りたの?』


神威「んー…そんな声、聞かせてくれたの 初めてだよね」


神威「なんか満足しちゃった」


『(確かに私も、いつもより美味しく感じた精気だったかも…)』


ボーッとそんな事を思っていたら 彼の口が余計な一言を連れてくる


神威「ごめんね、俺だけスッキリしちゃって」


『全く気にならないから安心してよ』


神威「冬窓床が欲求不満だって言うならちゃんと付き合うからね♪言ってね」


こういう事言わなければカッコいいのに


『辞めてよ、バカだなぁムカつく』


神威「それはそうと、冬窓床はそろそろ誕生日だそうだね?」


『へ?』


神威「誕生日、何欲しい?」


あれ…誕生日を祝ってくれようと言うのかな?嬉しい気持ちも少しだけ湧いたけれど、彼はそんなタイプには見えないから驚きだ。

突然だし…
うーんそもそもこう不意打ちで言われてパッと 欲しいモノが頭に浮かぶほど 物欲は無いしなぁ


敢えて言うなら………


『彼氏………かなぁ』


神威「は??」


『私、彼氏欲しいなぁ…こんなに面倒な吸気のやりとりとかしないで済むようなさー。時には私を癒してくれるよーなさー…』


神威「…………!?」


神威「それは…俺にコクれってこと!?」


『は………なんでそうなるの?この吸気のやりとりが面倒つってんじゃん。おまえとのこのやりとりが面倒つってんじゃん??』


神威「だって俺が冬窓床と恋仲になれば手っ取り早くない?」


『団長と恋仲とか拷問じゃん。やだよー』


神威「おまえの誕生日プレゼントに、なんで俺が 俺以外のおまえのツガイを調達してやらなきゃいけないんだよ」


『えー??なんかややこしいなぁ。じゃあもうケーキ頂戴。普通にケーキ!!』


神威「色気が無いなぁ」


『色気付いたら文句言うじゃんかー』


神威「だってそれはおまえが━━」


ギャーギャー


こうして、よく分からない質問をされて、後日 よく分からない誕生日をよく分からないまま 迎えることになりました。

ケーキは美味しかったです。


end

[*前へ]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!