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これからも君の為に生き続ける

 


「終わったかキリオ?」

「あ、リオン」



白いタキシードを着たリオンが部屋に入ってきて振り向く。

うわっカッコイイ。



「どお、エミリオ。完璧じゃない?」



威張ってるのはルーティだ。エルレインは、リオン無視で最後の髪型調整に入っていた。
半年前に先にスタンと結婚したルーティのお腹の中には既に子供が居たり。きっとカイルだろうな。

しかし、カッコイイなぁ。



「少しは褒めてあげたらどうなんですか?リオン。さて、私達は行きましょうかルーティ」

「えぇそうね。エミリオもカッコイイわよ!」



ルーティはウインクしてリオンの背中を押すとエルレインと共に出ていった。いっとき此方を見ていたが、リオンはゆっくり此方に近寄ってきた。



「すまない、見とれていた………綺麗だキリオ」

「ありがとリオン」

「初めて今の口調が不釣り合いだと思ったな」

「悪かったな」

「いや、キリオらしい」



クスクス笑うリオンにムスッと顔をしかめる。



「そんな顔をするな、勿体無い」

「リオンが悪いっ」

「機嫌直せ」



額にキスをしてきたリオン。七将軍として働いてるときと表情が違う。



「……リオンもカッコイイ」

「ありがとうキリオ」



柔らかい笑顔を向けてきた。幸せそうだから、まぁいっか。



「キリオ、この日が向かえられるとは……正直思わなかった」

「そうだな」

「愛しているキリオ。これからも君の為に生きていく。僕に着いてきてほしい」

「あぁ……俺も愛している。これからも俺が見てるのはリオン……お前だけだよ」





君の為に、この世界に来た

君の為に、剣を取った

君の為に、俺は死を選んだ



ずっと君が大好きで、君の為に前に進み続けた

それはきっとこれからも変わらない
けど、今は君が傍に居る
俺はそれだけで生きていける



「行くぞキリオ」

「あぁ!エミリオ」



君の手を取った。





永遠に君の為に


(これからも辛いことは続くだろう)
(だけど君が傍に居るなら)
(俺はきっと前に進み続けるよ)

Fin.→後書き

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あきゅろす。
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