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*僕が君と恋を始める日(黒バス 女主)
わけがわからないよ。



「あの、愛川さん」



「はぁあ?…あ、モブ子が私に何か用?」

モブ子?


「あのね。もう少し仕事してもらいたいなあって思ってお願いしにきたの」


「…あんたそれ私に言ってるわけぇ?何様のつもり〜?てか!あんたがいるせいで私の虹村がいないんだけどぉ!!どーしてくれんの?私自分の人生捨ててまで来たっつーのにさぁ?」



「?人生を捨てた?虹村?愛川さんが何を言っているのかは分からないけどマネージャーなんだし仕事を手伝ってくれるといいんだけど。」



「…」





愛川さんは私を睨みつけると携帯を持ってどこかに行ってしまった。


それにしても彼女は何のことを言っていたのだろうか。


「ウサギっち!」


「ん?あ、涼太くん」

なんだか焦った様子の涼太くんは少し汗をかいていて私との距離が近づくと途端に私を抱きしめてきた。

「助けてほしいっす。俺、俺、ウサギっちが好きなのにっ。本当に心から大好きなのにあいつのことなんてなんとも思ってないしむしろ嫌いなのに!俺の頭の中には塗り替えられたみたいにあいつのことしか浮かばなくて!こんなに好きな気持ちが少しずつあいつに向ってるのがわかる…記憶だってウサギっちのこと何で好きなのかとか思い出せなくなってきてっっっ」


私の目の前で泣き叫ぶ涼太くんは本当に苦しそうで胸がしめつけられた。さりげなく告白された気がしなくもないが彼が言っていることは先程の彼女のように理解がしがたい。
記憶がなくなっているの?今までのこと全部?どうして?でも


「涼太くん。どうしてそんなことになっちゃったのかはわからないけど、だけど本当に好きなら何度でもやり直せるよきっと。涼太くんに自信がないのなら私がちゃんと手を引っ張ってあげるね。だから心配しないで。記憶がおかしくなってる原因はわからないけどきっと大丈夫だよ。私が何とかするから、だから、ね?泣かないで?」


グスグスとまだ泣きわめく涼太くんを慰めているうちに1日が終わってしまった。







「大変だよ!青峰くんが!」


皆がもっとおかしくなったのは丁度このくらいのときだった。





















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あきゅろす。
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