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櫻井家の食卓
6


拓海は人の上半身をジロジロと眺めるだけじゃなくて、首筋や鎖骨を指でなぞったり脇腹を撫で回したりしてきた。

「別に良いだろ。減るもんじゃないし」
「ひぁっ!んぅっ!」

鎖骨を撫でていた指が胸の突起を掠めて、そこから生まれた痺れに堪らず声を上げてしまう。
そんな俺を見て鼻で笑う拓海。くっ、コイツ絶対にわざとだ。

「次、背中。後ろ向け」
「わっ!」

今度は後ろを向かされて、腰から背骨をゆっくりとなぞられる。ゾワゾワとした何とも言えない感覚が這い上がってきて、変な気分になってしまいそうだ。

「んっ……も、もう良いだろっ!」

逃げるように身体を捩る。脱いだ服を取ろうと手を伸ばすと、拓海がその手をつかんだ。

「まだだ。下も脱げよ」
「はっ!?」

ギョッとする俺をよそに、拓海はベルトをつかむとガチャガチャと外し始める。

「ちょっ、待て!何で下まで見る必要があるんだよ!」
「足とかに付いてるかもしれねぇだろ」
「なぁっ!?」
「あとケツとかチ──」
「だぁーっ!そんな所に付ける奴いねぇよ!」
「俺なら付けるね」

いや、そんな自慢げに言うことじゃないだろ!

「そんなことするのお前だけっ……!」
「っせぇなぁ、犯すぞ?」
「ひっ!」

うぅ、怖すぎる…俺、一応コイツの兄貴なのに……。

とか言ってる間にズボンを脱がされて、パンツ一枚という非常に屈辱的な格好にされてしまった。

「ぱ、パンツも脱ぐのか……?」
「当たり前だろ」

当然のように言う拓海。もうどうにでもなってくれ……。

「じ、自分で…脱ぐから……」
「あっそ。じゃ、どうぞ?」
「っ、ぅぅ……」

半泣きでおずおずと下着を脱ぐ。羞恥で顔が熱くなるのが分かった。

両手で前を隠してもすぐに外されてしまい、股間を痛いくらいに凝視される。露わになった自身は肌寒さと恥ずかしさで縮こまったままふるふると震えていた。

さらに両足をつかまれて大きく広げられて、全てを拓海に曝しだす体勢にされる。

「イイ眺め」
「ふっ…ぅ……!」

拓海は内股を撫でさすったかと思うと、萎えた自身を指でついと持ち上げたり、睾丸をつついたりしてくる。そのたびにぴくりと反応してしまう自分が恨めしい。

「ふーん、じゃあ最後はケツな」
「っ……」
「ほら、さっさと四つんばいになれって」

促すように内股をペチペチと叩いてくるので、諦めて後ろを向く。ソファーに手と膝を付いて、拓海に尻を突き出す格好になった。

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