短編集・読み切り
◆
「ミツ、もう許して…」
気づいたら島崎の口から泣きそうな声が
漏れていて、すっかり萎えてしまった島崎
のチ●ポがこれ以上体内を刺激しても無駄
だと暗に示していた。
「しょうがないなぁ。
じゃあフ●ラで許してあげるよ」
指を引き抜かれた島崎の腰が震えるが、
これ以上まだ何か要求してくるのかと信じ
られないもののように島崎の目がオレを映
す。
「フェラすんのとこのままボトル突っ込ま
れるのとどっちがいい?
フェラのほうがいいでしょ?」
掴んだボトルをちらつかせながらニッコ
リそう笑ってやったら島崎はそれ以上何も
言わなかった。
目の前に膝をついた島崎の前に萎えたま
まのチ●ポを取り出して見せる。
あからさまに島崎が顔をひきつらせたけ
れど、フェラすれば許してあげようという
のだから易いものじゃないのか。
「ほら、早く」
掴んだネクタイをクイクイと引いて島崎
を促す。
まだ渋い顔をしていた島崎だったが、や
がて諦めたのか焦れったいほどゆっくりと
オレの股間に顔を埋めてきた。
顔を至近距離まで近づけたものの、躊躇
うように動きを止める島崎。
しかしゆっくりとした間をおいた後で生
温かい感触が局所に触れた。
「んっ」
驚いてピクンと喉が震える。
島崎が本当に自分のチ●ポを舐めたのだ
という嘘みたいな妄想が現実味を帯びてい
く。
岡本越しに互いの体に触れたこともなか
ったのに、それが温度と吐息をもって今な
によりも傍にあった。
「ミツ、感じてるの?」
不思議そうに顔を上げた島崎の顔の下に
僅かに反応したチ●ポが見え隠れする。
ほんのちょっと舐めただけで終わるつも
りかと島崎のネクタイを引っ張った。
「るさいな。
ちゃんとしゃぶれよ」
いつも身長差で見上げてばかりいる島崎
の上目遣いは新鮮で、それだけでいいアン
グルだと思わなくはなかったけど島崎には
内緒だ。
ちょっとだけ声を荒げてやると島崎は渋
々といった感じでまた俺のチ●ポを見下ろ
す。
先ほどとは違い湿った舌で二度三度と表
面を撫でる拙い感触は岡本のそれとはハッ
キリ違っていて、もどかしいと思う反面ひ
どく興奮した。
“あの島崎が俺のチ●ポを舐めてる”
そう考えるだけで背中を言葉にはできな
い快楽が走っていく。
島崎が少しずつ舐める場所が変わってい
くのはオレのチ●ポの角度が変わっていっ
ているからに違いなかった。
「先っぽ、舐めて」
いつまでも皮の上ばかり舐めている島崎
に焦れてそう促す。
島崎はまたしても暫し動きを止めたけど、
ネクタイを引っ張ってやったら観念したの
か上向きかけているチ●ポの先端に口づけ
てそっと舌をのせてきた。
「ぁっ」
おずおずと伸びてきた舌が触れるとそこ
から電気のように快楽が駆け上がっていき、
ネクタイを掴んでいない方の手で座ってい
る机の縁をギュッと掴んだ。
オナニーとも岡本の口内とも違うまどろ
っこしい感触なのに、その生温かさが舐め
回す度にチ●ポが上向いていく。
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