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短編集・読み切り



「ミツ、もう許して…」


 気づいたら島崎の口から泣きそうな声が

漏れていて、すっかり萎えてしまった島崎

のチ●ポがこれ以上体内を刺激しても無駄

だと暗に示していた。


「しょうがないなぁ。

 じゃあフ●ラで許してあげるよ」


 指を引き抜かれた島崎の腰が震えるが、

これ以上まだ何か要求してくるのかと信じ

られないもののように島崎の目がオレを映

す。


「フェラすんのとこのままボトル突っ込ま

 れるのとどっちがいい?

 フェラのほうがいいでしょ?」


 掴んだボトルをちらつかせながらニッコ

リそう笑ってやったら島崎はそれ以上何も

言わなかった。

 目の前に膝をついた島崎の前に萎えたま

まのチ●ポを取り出して見せる。

 あからさまに島崎が顔をひきつらせたけ

れど、フェラすれば許してあげようという

のだから易いものじゃないのか。


「ほら、早く」


 掴んだネクタイをクイクイと引いて島崎

を促す。

 まだ渋い顔をしていた島崎だったが、や

がて諦めたのか焦れったいほどゆっくりと

オレの股間に顔を埋めてきた。

 顔を至近距離まで近づけたものの、躊躇

うように動きを止める島崎。

 しかしゆっくりとした間をおいた後で生

温かい感触が局所に触れた。


「んっ」


 驚いてピクンと喉が震える。

 島崎が本当に自分のチ●ポを舐めたのだ

という嘘みたいな妄想が現実味を帯びてい

く。

 岡本越しに互いの体に触れたこともなか

ったのに、それが温度と吐息をもって今な

によりも傍にあった。


「ミツ、感じてるの?」


 不思議そうに顔を上げた島崎の顔の下に

僅かに反応したチ●ポが見え隠れする。

 ほんのちょっと舐めただけで終わるつも

りかと島崎のネクタイを引っ張った。


「るさいな。

 ちゃんとしゃぶれよ」


 いつも身長差で見上げてばかりいる島崎

の上目遣いは新鮮で、それだけでいいアン

グルだと思わなくはなかったけど島崎には

内緒だ。

 ちょっとだけ声を荒げてやると島崎は渋

々といった感じでまた俺のチ●ポを見下ろ

す。

 先ほどとは違い湿った舌で二度三度と表

面を撫でる拙い感触は岡本のそれとはハッ

キリ違っていて、もどかしいと思う反面ひ

どく興奮した。

 “あの島崎が俺のチ●ポを舐めてる”

 そう考えるだけで背中を言葉にはできな

い快楽が走っていく。

 島崎が少しずつ舐める場所が変わってい

くのはオレのチ●ポの角度が変わっていっ

ているからに違いなかった。


「先っぽ、舐めて」


 いつまでも皮の上ばかり舐めている島崎

に焦れてそう促す。

 島崎はまたしても暫し動きを止めたけど、

ネクタイを引っ張ってやったら観念したの

か上向きかけているチ●ポの先端に口づけ

てそっと舌をのせてきた。


「ぁっ」


 おずおずと伸びてきた舌が触れるとそこ

から電気のように快楽が駆け上がっていき、

ネクタイを掴んでいない方の手で座ってい

る机の縁をギュッと掴んだ。

 オナニーとも岡本の口内とも違うまどろ

っこしい感触なのに、その生温かさが舐め

回す度にチ●ポが上向いていく。





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