短編集・読み切り
◆
「ストップ。
扱けとは言ったけどイけとは言ってない
でしょ?」
「えーっ?」
息を荒くした島崎は不満そうな顔をして
いるけれども、別にオレは島崎のオ●ニー
を見たいわけじゃない。
「こっちにケツ向けて」
「ちょっ、み、ミツ、まさか本気っ…?」
ローションのボトルを傾けて掌に垂らす
オレの姿に島崎の顔が青くなる。
まさか本気じゃないだろうと半信半疑で
いたのだろう。
「お、俺は岡本みたいにケツで感じたりし
ないから…!」
「岡本だって最初から感じてたわけじゃな
いでしょ。
つべこべ言うな。
さっさとこっちにケツ向けろ」
「いや、だってその…男としてのプライド
がっ」
「岡本が可哀相とか言いながら嫌がる岡本
に突っ込んでたくせに、どの口がそんな
言葉吐いてるの?」
「ひっ」
ローションまみれの島崎の股間を強く掴
んでみても滑る掌からチ●ポは逃げていく。
だが詰るオレの本気さは伝わったらしい。
「つ…突っ込んだりしない、よな?」
「さぁ?
島崎があんまり抵抗するならうっかり間
違って突っ込んじゃうかもね?」
怯える島崎にニッコリ笑顔で言い切って、
さっさとしろと無言で圧をかける。
ゴネた末にようやくこちらに尻を向けた
島崎だったが、まだ気になるのかチラチラ
とこちらを振り返っている。
あまりのヘタレっぷりに本当にボトルご
とローションを突っ込みたくなる衝動を堪
えて、ボトルを傾けて島崎のケツ穴にロー
ションを直にかける。
その冷たさにピクリと震えた島崎だった
が、そこを指先で撫でられると“うわぁ”
とか聞き取りづらい声を漏らして耐えてい
る。
十分にローションを擦り込んだそこに指
先をあてて先端を潜り込ませたいようにグ
リグリと萎まったままの穴に押し付ける。
「ほら、力抜いて。
ここまできて往生際が悪いよ?」
「だって、嘘だろ、ミツっ?
そんなトコに指つっこむなんて有り得ね
ぇって」
「いつも岡本のケツにチ●ポ突っ込んで射
●しちゃう奴がなに寝言言ってんの?
指突っ込まれるくらい、チ●ポに比べれ
ば簡単でしょ。
ほら、さっさとケツの穴緩めろ」
パンと突き出された尻を叩いて急かす。
島崎は音に驚いて一瞬腰を引っ込めたが、
それも無駄と悟ったのか渋々ケツを差し出
してくる。
宥めるようにして表面を撫で回してから
つぷっと指先を入れると、それだけで島崎
は呻いた。
そのまま狭い体内を進んでいくが、緊張
しているせいか以前に岡本の中に突っ込ん
だ時とはだいぶ具合が違う。
ローションの助けを借りてもなお強く締
め付けるだけの狭い穴は柔らかい締め付け
からはほど遠く、また搾り取るように蠢い
ていた岡本の体内とはまるで別物のようだ。
同じ器官なのにこんなにも違うものなの
か…と驚くと同時に中を探られている島崎
は小声で呻いており、決してそれが心地よ
いものではないことが知れた。
それでも更に奥へと指を進ませて、岡本
の弱点だった箇所を探す。
しかしいくらその周辺を探ってみても島
崎の体が反応することはなく、さらに奥な
のだろうかと指を根元まで突っ込んだまま
諦めて溜息をついた。
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