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短編集・読み切り



「ストップ。

 扱けとは言ったけどイけとは言ってない

 でしょ?」

「えーっ?」


 息を荒くした島崎は不満そうな顔をして

いるけれども、別にオレは島崎のオ●ニー

を見たいわけじゃない。


「こっちにケツ向けて」

「ちょっ、み、ミツ、まさか本気っ…?」


 ローションのボトルを傾けて掌に垂らす

オレの姿に島崎の顔が青くなる。

 まさか本気じゃないだろうと半信半疑で

いたのだろう。


「お、俺は岡本みたいにケツで感じたりし

 ないから…!」

「岡本だって最初から感じてたわけじゃな

 いでしょ。

 つべこべ言うな。

 さっさとこっちにケツ向けろ」

「いや、だってその…男としてのプライド

 がっ」

「岡本が可哀相とか言いながら嫌がる岡本

 に突っ込んでたくせに、どの口がそんな

 言葉吐いてるの?」

「ひっ」


 ローションまみれの島崎の股間を強く掴

んでみても滑る掌からチ●ポは逃げていく。

 だが詰るオレの本気さは伝わったらしい。


「つ…突っ込んだりしない、よな?」

「さぁ?

 島崎があんまり抵抗するならうっかり間

 違って突っ込んじゃうかもね?」


 怯える島崎にニッコリ笑顔で言い切って、

さっさとしろと無言で圧をかける。

 ゴネた末にようやくこちらに尻を向けた

島崎だったが、まだ気になるのかチラチラ

とこちらを振り返っている。

 あまりのヘタレっぷりに本当にボトルご

とローションを突っ込みたくなる衝動を堪

えて、ボトルを傾けて島崎のケツ穴にロー

ションを直にかける。

 その冷たさにピクリと震えた島崎だった

が、そこを指先で撫でられると“うわぁ”

とか聞き取りづらい声を漏らして耐えてい

る。

 十分にローションを擦り込んだそこに指

先をあてて先端を潜り込ませたいようにグ

リグリと萎まったままの穴に押し付ける。


「ほら、力抜いて。

 ここまできて往生際が悪いよ?」

「だって、嘘だろ、ミツっ?

 そんなトコに指つっこむなんて有り得ね

 ぇって」

「いつも岡本のケツにチ●ポ突っ込んで射

 ●しちゃう奴がなに寝言言ってんの?

 指突っ込まれるくらい、チ●ポに比べれ

 ば簡単でしょ。

 ほら、さっさとケツの穴緩めろ」


 パンと突き出された尻を叩いて急かす。

 島崎は音に驚いて一瞬腰を引っ込めたが、

それも無駄と悟ったのか渋々ケツを差し出

してくる。

 宥めるようにして表面を撫で回してから

つぷっと指先を入れると、それだけで島崎

は呻いた。

 そのまま狭い体内を進んでいくが、緊張

しているせいか以前に岡本の中に突っ込ん

だ時とはだいぶ具合が違う。

 ローションの助けを借りてもなお強く締

め付けるだけの狭い穴は柔らかい締め付け

からはほど遠く、また搾り取るように蠢い

ていた岡本の体内とはまるで別物のようだ。

 同じ器官なのにこんなにも違うものなの

か…と驚くと同時に中を探られている島崎

は小声で呻いており、決してそれが心地よ

いものではないことが知れた。

 それでも更に奥へと指を進ませて、岡本

の弱点だった箇所を探す。

 しかしいくらその周辺を探ってみても島

崎の体が反応することはなく、さらに奥な

のだろうかと指を根元まで突っ込んだまま

諦めて溜息をついた。





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あきゅろす。
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