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悪魔も喘ぐ夜 Character Episode
*


「濡らさないと駆が辛いですよ」

「んっ…」


 俺が下着の中に手を入れるとそれ以上は

無理だと諦めたのか、体内を拡げていた兄

貴の指もずるりと抜け出す。

 指の圧迫を失った蕾は物足りなさそうに

キュッと締まったけど、もう間もなく兄貴

のでいっぱいになって歓喜に震えるだろう。

 兄貴の言葉に頷いて兄貴の膝の上から退

き、下着の中から取り出した長い猛りに頬

擦りして先端にキスをすると、躊躇うこと

なく先端を口内に呑みこんだ。

 くびれや裏側にも丁寧に舌を這わせなが

ら、頬の内側の粘膜で先端を擦ってやると

たまらないように兄貴の腰が揺れる。

 唾液をわざと零して口に含みきれない竿

の部分まで濡らし、それを指で全体に伸ば

す。

 唾液を拡げるように竿を扱きながら先端

をちゅぱちゅぱ吸い上げると舌を苦いもの

が撫でた。

 ズクンッ

 先程まで体の奥を擦られて達してしまい

そうだった高ぶりの先端が触れてもいない

のに痛い位に張りつめて、その熱を逃がし

きれないようにダラダラと透明な汁を溢す。

 もう撫でるだけで達してしまいそうにな

っている根元を締めつけてその熱を押し留

めながら兄貴の猛りに丁寧に舌を這わせて

たっぷりと唾液を纏わせた。

 兄貴のが早く欲しいと思う一方で、こん

なに猛った兄貴のモノが本当に入るだろう

かと不安にもなる。

 不安の分だけたっぷりと唾液を溢して苦

い先走りを啜りながら兄貴の竿を扱いてい

たら、髪に兄貴の指先が潜り込んできた。


「僕のが欲しいんでしょう?

 あんまりしたら、イッてしまいますよ」

「だって兄貴のおっきいから…。

 ちゃんと濡らさないとキツイし」


 ちゅぱっとリップ音を響かせて兄貴の先

走りを強く啜って唾液まみれになった兄貴

のを解放する。

 先走りは苦いけど、唾液より媚薬的な効

果が濃い。

 何より俺の愛撫で兄貴が感じてくれるの

が嬉しいから、兄貴のをしゃぶる時は残さ

ずに吸い上げるようになった。

 それが兄貴はたまらないみたいだし、俺

は俺で今にも放ってしまいそうになる熱を

やり過ごしながら愛しさが募る。

 以前よりも兄貴のを咥えるのに抵抗がな

くなったのはそれに気づいたからだ。


「もう充分でしょう。

 僕の上に乗って、自分で挿れてみてくだ

 さい」

「自分でって…え?」

「言葉のとおりですよ」


 戸惑う俺の腕を引いて俺を起き上がらせ

ると、もう一度俺を膝の上に跨らせて唾液

まみれにしたばかりの兄貴のモノに手を添

えさせる。

 目で兄貴に無理だと訴えてみたけど、兄

貴はニッコリ笑ったまま表情を変えない。

 しかもここまで誘導したからには、無理

だと口で訴えたら“僕のがいらないんです

か?”位は言いそうだ。

 これ以上お預けされて辛いのは兄貴か俺

かと尋ねられたら、絶対に俺に決まってい

る。

 兄貴はそれがわかっているからわざと俺

に難題をふっかけてくるのだ。

 本当に意地が悪いと思う。

 でもそれも含めて兄貴で、そういう兄貴

が好きになってしまったのだからもう諦め

るしかないんだけど。


「途中で動いたらダメ、だからな」


 言う通りにするからこれ以上意地悪する

なと釘を刺して、手を添えた兄貴のの先端

に蕾をあてがう。

 ヒクンと震える窄まりに兄貴の先端の唾

液を擦りつけるようにして角度を調整して

からゆっくりと腰を下ろし始める。


「んっ、は…ぁっ」


 久しぶりの猛りの熱量は、慣らしたとは

いえやはり俺の蕾にはキツイようだ。

 それでもなんとか腰をくねらせながら少

しずつ呑み込んでいると、パジャマ越しに

胸を摘まれた。


「あっ、触んなって…っ」

「じれったいんですよ。

 怖がらずにもっと腰を落としなさい」


 さっきまで解し足りないって言っていた

くせにと思う一方で、兄貴が急かすのは兄

貴自身に余裕がなくなってきている証拠だ。





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