[通常モード] [URL送信]

悪魔も喘ぐ夜 Character Episode
*


「んっ、あっ…」


 そろり…と兄貴の唾液まみれの指先を体

の奥へ進めると、濡れた媚肉が指を包み込

んできた。

 俺の指の動きを察した兄貴は動きを止め

ていたから、自分で自分の指を押し込んで

いく感覚を快楽で誤魔化すこともできない。

 泣きそうになりながら根元まで埋め込む

と、体の奥で兄貴の指先が絡みついてきた。


「よくできました。

 どうですか、自分の中は?

 蕩けそうでしょう?」

「も、やだぁ…っ。

 おねがい、はやくっ…」


 意地悪く囁いてくる兄貴に首を振って、

一刻も早く指を抜かせてくれと懇願する。

 こんな羞恥は耐えられない。

 もう沸点をとうに超えた頭の芯は湯だち

すぎて悲鳴を上げていた。


「これじゃまだ狭いですよ。

 力、抜いてて下さい」


 そんな俺の頬に宥めるようにキスをした

兄貴は、入り口を解すように指を動かして

さらに一本指先を押し込んできた。

 兄貴にギュッとしがみつきながら息を吐

き出した俺の中へさらに一本指先が入り込

んでくる。

 その圧迫感に悩まされながらも、ゆっく

りと押し入ってきた指の太さに慣れたいよ

うに縁で締め付ける。

 体はもうすっかり兄貴を欲しがっている

けど、今無理をすると朝までは体が耐えら

れなくなってしまう。

 それが俺も兄貴も分かっているから、蕾

を押し広げようとする兄貴の指に応えて出

来る限り息を吐き出して下半身から力を抜

いた。


「駆」


 名前を呼ばれて顔を上げると、そのまま 

唇が重なった。

 今度は兄貴から唇が触れて、体の力を抜

く為に半開きになっていた口内へ迷わず舌

を差し入れてきた。

 唾液たっぷりの舌を迷わず絡め取って吸

い上げる。

 兄貴の唾液は喉を撫でるだけで愛しくて、

ただでさえ限界まで火照っている体に更に

熱をもたらした。


「んぅっ、ふ…っ」


 俺がキスに夢中になっている間に俺の体

内で兄貴の指先が中を拡げるようにして動

き回る。

 縁の締め付けを緩めたいように時折敏感

な場所を擦られると、重ねたままの唇の間

からくぐもった吐息が零れる。

 兄貴が根元を締めつけていなければとっ

くに放ってしまっているだろう体は、高ぶ

りながらその時を待ちわびていた。

 キスの角度を変え、舌を伝って流れ込ん

できた兄貴の唾液を飲み干すと、達するこ

とが出来ない股間からダラダラと先走りが

零れて根元を締めつける兄貴の指を濡らし

た。


「も、いいからっ。兄貴の挿れてっ」


 締め付けられる股間はもう痛い位に限界

を訴え続けていて、体の奥を擦る指先を咥

えこむ縁は弾力をもってその指を締め付け

て奥へと誘う。

 このまま焦らされるようにして縁を解さ

れるくらいなら、一刻も早く兄貴の熱が欲

しい。

 奥までいっぱいにして、腰が砕けるほど

突き上げてほしい。


「相変わらず堪え性がないですね。

 無理をして辛いのは駆なんですよ?」


 そんなことないと首を振る。

 兄貴の指に、唾液に、ここまで体が反応

して息をするのも辛いくらいなのに、これ

以上耐えろと言うほうがよほど難しい。

 もう兄貴が一突きしただけで簡単に達し

てしまいそういなっている体で耐えている

のにその言い方はあんまりだ。


「もう兄貴のちょうだい」


 締め付ける縁の隙をついて自分の指を体

内から引き抜く。

 手探りで兄貴の股間を探ると、もうすで

にそこも天を突いていた。





[*前][次#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!