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悪魔も喘ぐ夜 Character Episode
*


「さて、と。ふふっ。

 助け出してあげたからお礼をもらっても

 いいよね?」

「え…お礼?」

「そう、お礼。

 ぼくにね、お礼をちょうだい?」

「お礼なんて…俺何ももってないし…」


 ぼわんっ


 小鳥が変身した。

 俺と同じサイズの少年に。


「って、ええええぇぇぇっ!??」


 麗っ!?

 なんか変な金の羽根が背中に生えてるけ

ど麗だよなっ!?


 肩からはみ出すようにパタパタと揺れる

金色の羽根は、少年が確かにあの金色の小

鳥だということを主張しているようだ。


「何をそんなに驚いてるの?

 白鳥だって鶴だってダンスを踊ったり恩

返したりするのに人に化けたじゃない。

 ぼくが恩返ししてもらうのに人になって

もおかしくないよ」

 
 驚く俺を気にもせずに金の小鳥…だった 

少年はベッドの上に俺を押し倒した。

 しかも驚くポイントがずれている。

 しかしどちらにしても小鳥だった少年に

は大差がないようだった。


「お礼はね、この体でいいよ?

 いっぱい撫でて優しくしてあげる」


 麗に似た少年は無邪気に微笑んだ。

 一方で俺は体だけ小さくなったせいで一

糸まとわぬ姿。

 少年の指が触れればそれは素肌で、擽る

ように撫でる指先に思わず笑い出してしま

った。


「あはははは…やめ、くすぐったい…」

「すぐに気持ちよくなるよー」


 …え?気持ちよく…?


「ほんとにくすぐったいからやめ…ぁっ」


 その指先が胸の突起をかすめた瞬間、変

な声が漏れた。

 自分でも驚いている間にその小さな指先

が両の突起をくにくにとこね回す。


「や、やめ…んっ、やめてくれ。

 何だか変な感じが…っ」

「気持ちよくなってきた?」

「そ、そんなこと、は……ぁぅっ」


 こね回されていた突起をいきなり引っ張

られて声を抑えられなかった。

 昨夜搾り取られるように果てた股間がピ

クッと反応し始めてしまう。

 羽根で軽く擦られているような指先だか

ら、逆に昨日の苛むような後には心地よく

感じてしまうのか…よくわからないけれ

ど。





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