悪魔も喘ぐ夜 Character Episode
*
酸欠で気の遠くなるほどの時間をかけて
龍神は果てた。
喉の奥までいっぱいにした猛りはそのま
ま喉の奥へ断続的に白濁を迸らせ、苦しい
から離してくれと腿を押したり叩いたりし
て訴えるのをあっさり無視した。
「…っぅ、ゴホッ!ゴホッ!ゴホッ!!」
ようやく解放されたのは龍神が全てを吐
き出しきった後で、口から猛りの名残りが
出ていった直後に泡立つ唾液交じりの白濁
を全身で咳き込みながら全て吐き出した。
吐くのも辛くて、新たな涙がじわりと浮
かぶ。
「な…にすんだよっ!」
肩でゼェゼェ息をしながら龍神を睨む
が、そんな俺の言葉などどこ吹く風で龍神
は笑った。
「飲み干せばいいのに…。
神の精は極上の不老長寿の薬ですよ?
王の墓を荒らし、人魚の肉を食らってで
もそれを手に入れたい人間など腐るほど
いるではないですか」
ちっとも反省していない。
俺がこんなに苦しい思いをしたっていう
のに。
でもここに長居をするつもりはない。
こんな場所、さっさと退散しなければ。
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