悪魔も喘ぐ夜 Character Episode * 酸欠で気の遠くなるほどの時間をかけて 龍神は果てた。 喉の奥までいっぱいにした猛りはそのま ま喉の奥へ断続的に白濁を迸らせ、苦しい から離してくれと腿を押したり叩いたりし て訴えるのをあっさり無視した。 「…っぅ、ゴホッ!ゴホッ!ゴホッ!!」 ようやく解放されたのは龍神が全てを吐 き出しきった後で、口から猛りの名残りが 出ていった直後に泡立つ唾液交じりの白濁 を全身で咳き込みながら全て吐き出した。 吐くのも辛くて、新たな涙がじわりと浮 かぶ。 「な…にすんだよっ!」 肩でゼェゼェ息をしながら龍神を睨む が、そんな俺の言葉などどこ吹く風で龍神 は笑った。 「飲み干せばいいのに…。 神の精は極上の不老長寿の薬ですよ? 王の墓を荒らし、人魚の肉を食らってで もそれを手に入れたい人間など腐るほど いるではないですか」 ちっとも反省していない。 俺がこんなに苦しい思いをしたっていう のに。 でもここに長居をするつもりはない。 こんな場所、さっさと退散しなければ。 [*前][次#] |