悪魔も喘ぐ夜 Character Episode * 秀はセシリア様から聞いて知っているの ですよ。 自らの身に人でないものの血が混ざって いることを。 そして自らの体液そのものが相手にとっ ては快楽であり、相手にもっともっとと快 楽を求めずにはいられなくさせる働きがあ ることを。 淫魔としてのそういった成分が一番多く 含まれているのが白い精の液、次いで唾 液、汗、涙と続きます。 秀がしているように一滴残らず体内に注 がれたら、半魔であってもフェロメニアと して人の血を強く遺伝した駆にはたまらな いはず…。 秀は駆が文字通り何も放てなくなるまで 解放するつもりがないんでしょうね。 駆が壊されないように祈っておきましょ う。 なにせフェロメニアが“死の快楽”とい われる所以は、その他の生存欲を凌駕して 淫魔とフェロメニアが互いに互いを高め合 う体質であるが故の衰弱死なのですから。 死を目前にしながら、手を伸ばさずには いられない…それがフェロメニアの価値。 [*前][次#] |