悪魔も喘ぐ夜 Character Episode * フェロメニアはよく花に譬えられます。 その蕾を開いたら最後、その首が落ちる まで香ることをやめることはできません。 しかしその稀有な体質から、フェロメニ アの存在が確認されたら最後、淫魔の上流 階級の中でもほんの一握りの名家に法外な 額で売り飛ばされて文字通り死ぬまで出て くることはできなくなります。 フェロメニアの存在を至高たらしめてい る理由は、その稀有な体質や数だけではな く、そういった独占が一番の原因かもしれ ません。 …駆は大丈夫かって? 大丈夫ではないでしょうね。 半魔であってもフェロメニア。 前例がなかったから今は泳がされている だけです。 二人の母 セシリア様は名家の出。 その御子息とあっては確証もなくうかつ に手は出す愚か者がいないだけでしょう。 「も、イクッ!兄貴お願いっ、手離して… …ッ!」 「僕も、イキそうですよ。さぁ、イキなさ い…!」 「あッ、あぁッ…!!」 …フフッ。 もう殆ど水のようなのにあと何度放てば 満足するのでしょうね、秀は。 [*前][次#] |