[携帯モード] [URL送信]

悪魔も喘ぐ夜
*


「うん。…今日は、休みたい…」


 麗も母さんもいつも通り。

 兄貴は二人に話していない…。


 安堵しながらも、昨日のことを思い出し

て体が鉛のように重い理由を理解した。


「病院に行く?病院の薬のほうが早く治る

 し」

「いい。動くの辛い…」

 風邪薬を飲んだところでどうしようもな

い。

 原因は病気ではないんだから…。


「ぼくも学校休んでお兄ちゃんと一緒にい

 る〜!」

 「もう…ダメよ、麗。

 麗はちゃんと学校に行きなさい。

 お兄ちゃんゆっくり休めないでしょ?」


 ベッドサイドで駄々っ子のように泣きじ

ゃくる麗。





[*前][次#]

あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!