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悪魔も喘ぐ夜
*





 クロードの髪に指先を埋め、膝立ちの態

勢のまま幾度目かの精を放ち終わると残滓

を吸い上げたクロードの前で崩れ落ちた。


「なんや…もうバテたん?

 体力あらへんなー、駆は」


 口の端に零れたものも惜しいというのか

舌で舐めとったクロードは、連続で半ば強

制的に精を吸い取られ肩で息をしている俺

を見下ろして笑った。


「もう…無理…。出ない…」


「なに寝言言うてるん?

 ドライでイキっぱなしになってから言い

 や」


 腰に触れたクロードの手にまだ荒い息を

吐き出しながら弱音を吐いたら、ニッコリ

と笑ったままサラリと恐ろしいことを言わ

れて本気で泣きたくなった。

 
「駆、後ろ自分で拡げてみ?」


 さらに追い打ちをかけてくるクロードに

出来ないと首を横に振ると顎のラインを指

先で擽りながら表情ひとつ変えずに言っ

た。


「ワガママ言うてると、保健室のセンセ戻

 ってくるで?」

「ッ……!」


 息が止まるかと思った。

 本当に人がいる場所でしようというの

か。


「二人きりがええっちゅう駆のお願い聞い

 たやろ?

 やったら、俺のお願いも聞いてくれな。

 な?」


 拒否権なんてないのだと、理解するしか

なかった。





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あきゅろす。
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