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悪魔も喘ぐ夜
*


 “次元が違う”という言葉を嫌でも実感

させられた。

 兄貴や麗が同じことをしても、こんな風

にはならない。

 母さんの“お互いに半魔だから溺れずに

いられる”という言葉も、ようやく体で理

解した。

 ろくな愛撫もなくここまで体を熱くさせ

る体液を持っているのならば、その気にな

れば簡単に最後の一滴まで絞り出されてし

まうだろう。


「出したいなら出してええよ?

 全部飲んだるさかい」


 袋を揉みながら犬歯をのぞかせてクロー

ドは笑った。

 その気になれば文字通り最後の一滴まで

絞り出せる笑みで。


「そんなことしたら、腰が立たなくなる

 っ…!」

「ええやん。

 なんやったら、車で家まで送ったる

 よ?」


 あぁ、本気だ…とその目を見て理解し

た。

 本気で出なくなるまでするつもりなの

だ、クロードは。


「家でなんて一滴も出せへんようになるま

 でココ空っぽにしたるわ。

 この俺が、半端で未熟な半魔じゃ満足で

 きへん体にしたる」


 自信に満ち溢れた獣が妖しく笑った。





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あきゅろす。
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