悪魔も喘ぐ夜
*
俺はクロードに背を向けて何も考えない
ようにしながら服を脱いだ。
ジャケットを脱ぎ、ネクタイを外してシ
ャツのボタンを一つずつ外す。
脱いだものをパイプ椅子の上に畳んで重
ね、ベルトに手をかけてズボンのフックを
外しジッパーを下ろした。
「……っ!」
下着の中は何度か放ったのでは…と思う
ほどにぐっしょりと濡れていた。
ズボンの前がおもらしをしたように濡れ
ている。
こんな格好でズボンの前を膨らませたま
ま保健室まで歩いてきたのかと思うと、今
更ながら顔から火が出そうだ。
「どないしたん?」
「な…んでもないっ」
上擦った声で返事を返して一気に下着
ごとズボンを引き下ろした。
濡れた下着からようやく解放された股
間は上向いて糸ひく液体にまみれながら
期待に震えている。
上履きを脱いで足からズボンを抜き取
った俺の背中に声がかかった。
「まぁええわ。
こっち向いてみ?
隠さずに見せて」
いやとは言えなかった。
どのみち今から嫌でも見られることにな
るのだろうし諦めるしかない。
[*前][次#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!