悪魔も喘ぐ夜
*
心臓がうるさいくらい高鳴るのを我慢し
ながら、クロードを振り返った。
隠さずに、というクロードの言葉にそそ
り立つものを手で隠してしまえずに行き場
のない手を握りしめる。
「へぇ…。童貞やなかったんか。
上にも下にも毎日可愛がられとるんに、
まだ足りずに女食っとるん?」
「かっ…関係ないっ…!」
声がどうしようもなく上擦る。
あの日…兄貴に見つかったあの日に、兄
貴の手で剥かれた…なんて口が裂けても言
えない。
「まぁええわ。ほなら、ここに上がって膝
立ちしてみ?」
言われるままベッドに上がって膝立ちす
るが、もっと近くに寄れというクロードの
声が響く。
その言葉に従って傍に寄ると、その先端
を差し出すように上向いていたものを口に
含まれた。
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