[携帯モード] [URL送信]

悪魔も喘ぐ夜
*


 そうこうしているうちに家が見えてきて

しまった。


「クロード、もうついちゃったけど…?」

「あ?…あー、ほんまや。

 残念やなー。

 まだ話したいこといっぱいあってんけど

 なー」


 あんなに喋っててまた話し足りないの

か…。


 下校中、ほぼ一人で喋りきったクロード

を見ながら呆れてしまった。


「じゃあ、ついでだし寄ってく?

 ずっと喋りっぱなしだったし、喉渇いた

 だろ?」


 そのまま帰すのも気が引けて言ってみる

が、クロードは“うーん…”と考え込む素

振りをした後でニコッと笑った。


「…今日はええわ。

 挨拶はまた次の機会で、な」

「挨拶なんて…従弟なんだからそんなに畏

 まらなくても…」





[*前][次#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!