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悪魔も喘ぐ夜
*





 結局俺はそのまま兄貴の部屋に強制連行

された。

 ベッドに押し倒されて下半身が空気に晒

されると、下着についた先走りが糸をひい

た。

 見ていられなくて顔を背けると、顔を寄

せてきた兄貴が意地悪く笑った。


「こんなになっても我慢して歩いていたん

 ですか?

 だから言ったのに…。

 それとも少しでも長く気持ち良さを味わ

 っていたかったんですか?」

「ちがっ…あぅっ…」


 否定しようとしたら袋を揉まれて言葉が

途切れる。


「まだ夕食まで時間があります。

 それとも…夕食の間も我慢して気持ちよ

 くなっていたいですか?」


 意地が、悪すぎるっ…!


 それでも俺に選択肢なんかなかった。





[*前]

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