悪魔も喘ぐ夜
*
兄貴の舌を一瞬押し出そうとしてしまう
が、“ペナルティー1分ルール”を思い出
して思い止まる。
結果的に差し出すように突き出してしま
った舌は兄貴の舌に絡め取られて吸われて
しまった。
脳の芯が痺れていくような目眩と共に鼻
から抜けるようなくぐもった声が漏れ、兄
貴の手が俺の膝を胸の方へと押しやってめ
いいっぱい開かせる。
股の間へ膝を割り込ませた兄貴はその間
も唇を離さずに口内を舐め回し、無防備に
晒されている股間に兄貴の膝が適度な圧を
かけながらぐにぐにと揉み始める。
「んっ、ふっ…」
服越しとはいえダイレクトな刺激に膝が
情けなくビクビクと震え、他の事で気を紛
らわす余裕などないまま下肢は熱を帯び始
めてしまう。
たった3分で…そう思って自分から言っ
たはずなのに、兄貴の動きがあまりにも無
駄がなくて俺の頭の方がついていけない。
[*前][次#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!