[携帯モード] [URL送信]
13

「あ……えっと……」


男が口ごもった。

なのに、また私に近付いてきた!!

――ちょっとやだ!
杖を隠さなきゃっ!!


私は、手に持っていた杖をマントの裏ポケットにしまおうと、手を離した。



――カサッ



……下に落ちた……!!

あぁ、馬鹿だぁ!!


私は、本当に半泣きになってしまった。

杖が無かったら――私はただの人間!!


私は目が泳いでいた。

[*前へ][次へ#]

あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!