星屑の煌めき
(ボカロ/緑青黄)この音はあなたに届ける為に
「きゃぁあぁあぁあ、ザビ子ちゃァァアァァアアん!!!!」
「ん〜? どうしたミク、スッゴい悲鳴が聞こえたよー」
「あの、あの、あの、黒い奴が…………!!」
「G先輩でも出たか?」
「そうそれぇぇえ! ザビ子ちゃん、助けてえぇ! ミクのネギにたかってるのぉおぉ!!」
「うわ!? これは酷い……なにが酷いって、部屋の一角がネギで埋まってるっていう現状が酷いね、ここ確かリビングだよね。居間だよねネギ畑じゃないよねなんだこのネギ色凄まじいなオイ」
「そ、そんな事よりザビ子ちゃん、ミクのネギがぁぁあ!」
「白と緑の美しいコントラストに無粋な黒い奴がいるのはいただけないね……でも私だって曲がりなりにも女の子なんだよミク。
流石の私もG先輩のお相手だけは御免被る……カイト、いな〜い?」
「はいはぁい、お呼びですかザビ子さーん?」
「良く来てくれた蒼騎士の君、あそこにいる黒い奴を退治して下さい。あと適度にネギも捨てて」
「え!? ザビ子さんそれは流石に……ミクが泣きますよ」
「もう泣いてるもん! お兄ちゃんミクのネギ捨てないで黒い奴だけ片付けてよ!!」
「────カイト。君のマスターは誰だろうね、良く考えてみなさい?」
「…………ぇ〜、なにこの板挟み状態。俺はどっちの言う事を聞けば良いんだろう…?」
「お兄ちゃんミクのネギ捨てちゃやだよ? でもG先輩だけはハントして!」
「はぁ…………仕方ない。財政的に我が家は苦しいんだけど背に腹はかえられない……。
カイト。私の言う事を聞き入れなさい、そうしたら今日のおやつはハーゲンダ○ツクリスピ○サンドにしよう。
ミク。そのネギは捨てなさい、その代わりに深谷ネギ買ってやるから」
「!? 本当ですかザビ子さん、あとで取り消すとかしないで下さいよ!?」
「本当ザビ子ちゃん!? だったら序でに千住ネギと一関曲がりネギと仙台曲がりネギも欲しいな!」
「あ、ミク狡いぞ! だったら俺もドルチ○が欲しいですザビ子さん!」
「────────1人一個です。それ以上付け足すなら君達アンインストール、だぞ」
「まままま待てぇこの悪の黒光りめぇたたたた退治してくれるぅ!!」
「ななな情けないなお兄ちゃん、ここ声震えてるよぉ、みみみミクもネギを土に埋めて肥料にしてくるねぇ?」
「……いや二人ともめっちゃ声震えてるんだけど────」
「あれ? レン、いつの間に、居たの?」
「ザビ子、オレらん所もG先輩出たから、あとでカイトにぃが使ってるゴ○ジェット貸して」
「いいけど……君達の所は真っ黄色になってないよな?」
「今ん所未遂だよ。ま、オレがちゃんとチェックしてっからだけどな!」
「そっか。それは良かった。お利口なリンレンにはなんか買ってあげよう、なにがいいかな?」
「マジ? やったァ、じゃあオレ新しい曲がいいな」
「ぐっふぅ、それはちょっと善処します!」
「ザビ子、しっかりしてくれよ……あ、ミクねえが泣きながらネギを埋めてる……そしてその足でそのままカイトにぃアイスをドカ食いしてる」
「ナマモノ系を蓄えちゃ駄目だって、最初にウチに来た時に決めた筈なんだがな……。
双子ちゃんだけだな、守ってるのは……ウチ狭いんだからあんま荷物置けないんだからさ」
「ザビ子、その苦労オレちょっと分かるよ……。
あ、カイにぃソレちょっと貸し────……」
「ザビ子さんG先輩を駆除しましたよだからアンインストールしないで下さい!!」
「ザビ子ちゃんネギ全部埋めたよだからミクをアンインストールしないで!!」
「うぎゃあ! っ……ごめん冗談だから、アンインストールなんかしないから、ちょっと離してくれないかな二人とも、前からも後ろから抱き締められたら大変だから主に私の内臓的な意味で」
「愛されてんだよザビ子、じゃあコレ借りてくな〜」
「あ、ちょ、レン助けてくれーー!!」
「ザビ子〜ごめん、無理。精々甘んじて二人の愛情を受け取っておけばいいんじゃないの?」
「ザビ子さん、いいえマスター! 不肖このKAITO、マスターが命ずるならアイスを断つ覚悟です!
だからお願いです俺を見捨てないで下さいぃぃぃ!!」
「ザビ子ちゃ……うぅん、マスター、ミクもごめんなさいします!!
ネギだって我慢するよ、だから廃棄だけはしないで! 歌もこれから頑張るから!」
「二人ともとりあえず落ち着け冗談だから、さっきのは言葉の綾だから取り敢えず落ち着け!!」
「マスター捨てないでぇぇぇ!」
「マスター捨てないで下さいぃぃぃ!」
「────離れろこのおばかボカロ共がァァアァァアア!!!!」
届きますかこの音色、あなたに届くまでずっと歌うよ。
「レン〜、遅かったね。リビング騒がしかったけどなんかあったの?」
「リン。とりあえずナマモノ系は部屋に貯蓄しないでおこうな」
「? 分かった〜……ていうかザビ子ちゃん叫んでるけど放っといていいの?」
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