極楽蝶華 友人の意外な一面 「うん。俺のじーちゃんがそこの総帥やってんの。」 まるで 「俺のじーちゃん趣味でゲートボールやってんの。」 とでも言うような軽い口調。 『……え?』 「じーちゃんもね、親父みたいにすっげぇ過保護。 さすがに悠臣みてぇな馬鹿ぽい口調はしないけど。」 ……悠紀仁の、お祖父さんが、 ………藤堂グループ総帥? 『えっ……てお前かなり良いとこのボンボンじゃねぇか!!』 「あ、なんか家はそーみたいだね。」 ……そーいや村上先輩が知り合いだって…… 親戚絡みで付き合いがある、ってこれか? 「ユウ……俺、初耳。」 「あ、そーいや言って無かったね。」 けろん、と何でもない風に言うコイツは。 お前、今言った事の重要性分かってんのか? 「でもいいじゃん別に。親は親俺は俺だよ。」 あはは、と笑う悠紀仁に、獅子緒先輩が抱き着いて甘えた。 「……そうだね。」 まぁ、悠紀仁があんなだからあの人達は悠紀仁に惚れてるんだろうな。 けして自分を見失わぬ綺麗な眼。 まだ会って3週間くらいしか経ってないけど、他に代えるものが無いくらい大好きだ。 ……いや、友達としてだよ友達として!! (生徒会の方々+圭介に弁明) [*前へ][次へ#] [戻る] |