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極楽蝶華

 

〜エピソード3〜


中学2年の時
外見がアレな俺は不良達に目を付けられつつも族なんかに入っちゃったりして

相変わらず女子に友達はいなかったけど充実した日々を送っていた。


男の友達は多かったし、馬鹿騒ぎしてれば退屈しないお年頃だったから。
……でもそんな俺にも、女子の友人が出来た。


図書委員の神崎さん。


よく本を借りに行くうちに仲良くなって、よく図書室で喋ったりした。
はにかんだように笑う可愛い子だった……

……そう、だった。

好きな人の有無を聞かれたり、好きなタイプとか、デートで行きたい場所とか、
「友達としか思ってなかった人に告白されたらどうする?」
なんて聞かれたりしてたもんだから、俺は正直、脈ありかと勘違いしていたんだ。

ある日、帰り道が一緒になって少しドキドキしながら切り出してみた。

これは、チャンスだ……と自分に言い聞かせて。勇気を振り絞って。



『ねぇ、ちょっと相談したいことがあるんだけど……
その、俺……好きな人、出来たみたいで……』

「……え、……誰?」


この時、神崎さんが凄い楽しそうに笑ったから……やっぱり俺に好意を抱いてくれてるんじゃないかと思ってしまったのが悪かったんだ。


『……聞いてくれるかな。神崎さんにしか言えないんだ。』

「うんっ、うんっ……聞いてあげる!」


ますます嬉しそうな神崎さん。


『……その……俺、


……神崎さんの事が……好き、……』



なんだ。と言う前に顔をしかめて口を開けた神崎さんにびっくりして言葉を遮った。



『……神崎さん?』

「……ありえない……」

『え?』




「何で、アンタその顔で女に手ぇ出そうとか考える訳?!ふざけんじゃないわよ!!」

『…………え…………』



「あぁ……もう。滝村君から好きな人の話聞いて……いつも一緒にいるから、って目ぇ付けたのに……とんだ期待ハズレだったわ……。」



その後、彼女は

「せっかく良いネタ見つけたと思ったのに……。あんなに協力してあげたのに……」


とブツブツ言いながら一人さっさと歩いて行ってしまった。



よくわかんない事も言ってたけど、多分彼女は和希が好きで俺と仲良くしてて、期待はずれの方から告られて意気消沈して怒ったんだろう……な。

怒鳴ってる彼女の顔は今でも忘れられないよ。

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