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べるぜバブ
3


「なぁ、2日前に転校生来たの知ってるか?聞くところによると転校初日からサボってるらしいぜ。」
「なんだそれ…ソイツ、俺らのことナメてんのか?」
「許せねぇな。俺らでしめてやるか。」
「お、あいつじゃねぇか?あの派手な金髪。」
「あいつか…よし!…ん、隣にいるのは…」
「「男鹿?!」」



『あー、やっぱ慣れねー枕は首痛くなんな。まだ眠…ん?なんかオレら注目されてね?』
「その派手な金髪のせいだろ。」
『やっぱあれだな、転校初日から休んだりしたから印象悪そうだよなオレ。』
「Σ聞けよ!」
『あーあ、クラスではぶられたりしたら男鹿のせいだかんな。』
「俺とずっといればいいだろ。(どうせ30分以上離れらんねーし)」
『なに?オレ告白されてる?』
「Σしてねーよ!!」
『冗談通じねーなー。ほら、変なのがいっぱい寄ってきたぜ?』

「よう男鹿に転校生。」
「へへっ、てめーら調子こいてんじゃねーぞ?」
「転校生にはこの石矢魔のルールを教えてやんないとなぁ。」


そう言って寄ってきた不良2人組。若干男鹿よりオレへの言葉が多かった気がするのはきっと気のせい。横の男鹿を見るとごそっとポケットの中を探っている。

「ひっ」
「刃物かっ!?」
「バカっ、それは校則違反だぞ!!」

ーガラリン

『あ、ガラガラ。』

ーゴスッ

「どけ」
『んじゃオレも。』

ーゴキッ

「ーったく、ベル坊が起きちまったらどーすんだ。」
『あーあ、石矢魔のルール聞きそびれた。男鹿、お前のせいだかんなー。』
「Σ俺のせいにしすぎじゃね?!てかお前のが倒した人数多いだろ!!」
『……やっぱ眠いな。』
「Σ聞けよ!」

((なんなんだ、コイツら!!))





「ーーお前、なんでつれてきてんの?魔王…えー、てか証人Aってうちの学校?」

『一瀬悠里、よろしく。』

「おお、よろしく。っじゃなくて!!なんで学校にそいつつれてきてんだって聞ーてんだよ!!それになんで2人仲良く登校?!」

「古市…聞いてくれ。オレんちはもうダメだ。悪魔に…のっとられた。」

そう言って男鹿は昨日の出来事を話し出した。あ、古市がごちゃごちゃ言ってたのはめんどくさいから省略。


「ーというわけでな…今やこのありさまさ…」

『あ、ちなみにオレが住むのはさ、』




『ーと、いうことでオレも今日からここでお世話になります。』

「「「……………ええええぇぇ!!?((イケメンと同じ屋根の下!!))(た、辰巳は美人さんを取られちゃうんじゃないか?!)」」」

『?』

なんだか目を輝かせてる男鹿の母親と姉。逆に心配そうにしている父親。
ん、やっぱいきなりはムリな話だよなー。

『あ、急でムリなら全然いいんスけど…「ちょっと待て、よくねぇよ!」……息子さんが困るみたいで。』

「やっぱ急にそんなに増えるのは…「「いえいえ!こんな狭い家でよかったらどうぞー!」」

『あ、ども。』

たった数分で見えてきたこの家の力関係。がんばれ親父さん!

「じゃあ私が部屋案内しますね!」

そう言ってオレの手を掴もうとする男鹿の姉。いや…
『ちょい待って!』
「っなに?!」
『オレは男鹿と同じ部屋でいいッス。』
「……そう?」




『ったく狭いぞこの部屋。』
「文句ゆーな!じゃあ隣の部屋にすりゃーよかっただろ?」
『隣じゃ頻繁に行き来しなきゃ30分はムリだろ。』
「それはそうだな…」
『それにあの場はああするしかなかったんだ。』
「…………?」
『オレ、忘れてたんだけど苦手なんだよね、女の子。触られると鳥肌が立つくらい。』
…………はああああぁぁぁ?!





『てな感じだ。』
「ええええぇぇー」

2010.09.06





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あきゅろす。
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