Short
■ 海へ。
骸×雲雀/甘?/夏っぽいのが書きたかったもんで(^^)
※雲雀語り
照り付ける太陽。
蝉の声。
そして…波の音。
―――並中応接室
「雲雀く〜ん!ねぇ雲雀くんってば〜!」
「……ああ!もうイライラするね!ただでさえ暑くてたまらないのに!」
「クーラーはいつ直るんですか〜?」
「今修理出してるとこだよ五月蠅いな!……大体君のせいなんだからね!」
数日前――――
骸がいつものように応接室にやってきて、その………口には出来ない様ないかがわしい事をしてきたもんだから、トンファーを投げたのはいいんだけど…骸がよけた(忌々しい奴だ)ためクーラーに直撃!案の定動かなくなってしまった…
「あっそうだ!行きましょう!」
「何処に?」
「海です!」
「ああー!水が気持ちいです!」
幸せそうだね全く!僕は群れてる人が鬱陶しくて海は嫌いなんだよ。…まぁ今は僕と果物以外一人もいないんだけどね…。
だって…
「どうですか僕の幻術は…完璧でしょう?」
そうだね。本当に完璧だよ…。本来ここは並中のプール。プール開きは済んでるし、今日の午前中はどのクラスも使わないからいいんだけど…。
わざわざ海にする必要はあるのかい?
「ありますよ!打ち付ける波、美しい砂浜!」
幻術だけどね。
「ところで…何で水着着ないんですか?ここに来てまで制服なんて暑苦しいだけじゃないですか!」
「嫌だよ…。」
骸のことだ絶対いかがわしい事してくるに違いない!
「何でですかー!見たいです!雲雀くんの水着!半裸!…いやスク水!」
骸の脳はどうにかなってるよこれは!
とかなんとか考えてる内にだんだん僕の方に近付いて来る。1枚のスク水を持って…。
「ちょっと!こんなとこ(学校の野外)で何しようとしてるの!?」
「雲雀くんのスク水姿を見れば暑さも吹っ飛びそうですので。」
やっぱりその手に持っているモノは僕のなんだね。
「いやだよ!…止めて!」
「無理です!」
抵抗してみるけど、やっぱり骸の変態力にはかなわないからね。
押し倒され服を脱がそうとする…幻って分かってるけど、砂がザラザラして痛い。リアルだね本当!
いやそうじゃなくて!
「止めてって!変態!」
「大人しくしてください!誰か来ちゃいますっていうか呼びますよ!」
「うっ…それは嫌っ!」
「じゃあ脱がせてあげます!」
「わっ分かったよ!自分で着替えるから離して!」
更衣室―――――
「…………………。」
「雲雀く〜ん…まだですか〜?」
何だろうこの格好は…ただの変態にしか見えない…。骸と同じニーズになりたくない!
「やっやっぱり無理!」
「何をいまさら!……我慢なりません…開けますよ!?」
「えっちょっ…待っ!」
「かっかかか可愛い!!」
とうとうニーズの仲間入りだ……。
だって……こんな格好して、見られて、ムカツク筈なのに………。
体がこんなにも熱くなって、凄く嬉しいんだよ?
暑さでやられちゃったのかな。
抱き締められて押し倒されて嬉しいなんて…………言えない。
「離してよ!…バカ。」
「嫌です。」
僕の大好きな人は笑顔で言った…。
太陽がバックに眩しいのか、その笑顔が眩しいのかよく分からなかったけど…反射的に瞼を閉じた。
―――――――
「やっぱりクーラーはいいですね〜夏の風物詩の一つにしましょう!」
意味不明なことを言う変態はこの応接室に来るのが日課になっていた。
いつもいつも本当に鬱陶しいね。
僕が何か言おうとしたのが分かったのか、ニコニコしながら耳元で囁いた…。
「また…海行きましょうね?」
END
後書き→夏のものが書きたくて製作し始めたものの…スク水!
何故…(;゜ロ゜)?
でも好きです!←オイ
絵描いてみようかな〜?
ギャグから甘にするのがマイブームですがまとまらないんですねこれが(^^;)
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