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黒バス
カミキリロマンティック ♀紫氷
※むっくんが女体化してます
でも攻めです
でも攻めです










鬱陶しく伸びた髪はひどくうざったかった。
もともと髪の量は多く、少し癖っ毛だったため広がりやすかった。
湿気が多い日は朝から大変でなかなか纏まらない髪に四苦八苦していた。
だからといってこまめに切りにいくというのも面倒だったからある程度伸びたら一気に切る。というのが習慣だった。


練習の休憩時間。マネージャーであるオレは室ちんにタオルとドリンクを渡しに近寄った。
「大分伸びてきたね」
室ちんは少し下にあるオレの頭に手をおいて髪の状態を確かめるかのように撫でてきた。
「そうだねーそろそろ切ろうかなー?」
肩甲骨にかかるくらい伸びたら顎くらいの長さ(肩にはかからない程度のセミロング)に切る。
だが、わざわざ美容院に行くのもめんどくさく今年から自分で切り始めた。まだ不馴れな手つきなため毛先はバラバラだ。

「アツシの髪はサラサラで気持ちがいいね。シャンプーはなにを使っているんだい?」
シャンプーを聞くとか女子か!とツッコミを入れたいとこだがまあいいや。室ちんだし。
「特にこだわりはないんだよねー。今使ってるのはクラスメイトが誕生日にくれたやつだし…前は一髪だっけ?」
「ああ、あの桜の匂いが良いやつか」
あれは良い。と何度か頷きながら室ちんはオレの髪を一房とって匂いを嗅いだ。
「この匂いも好きだけど…少し甘すぎるな」
彼女の髪をいきなり嗅ぐなんて。しかも感想まで述べるとはどんな変態だ。
ドン引きした目で見てやりたかったけどあまりにもさっきの動作が自然でもうなにも言えなかった。
「まあオレは洗えればなんでもいいし」
さっきも言った通りシャンプーにこだわりはない。
洗えればいい。

「でもそれじゃあ勿体ないよ。アツシの髪はこんなに綺麗なのに」
にっこり笑った室ちんは続けた。
「ほら、この毛先だってバラバラで痛んでしまってる。アツシさえよければ今度から俺が切ってもいいかな?」
自分で切るのは苦手だったので切ってもらえるなら万々歳だ。
失敗して、特に責め立てる気はさらさらない。
「頼んだし。室ちんに切ってもらうの楽しみだな」
つい緩んでしまった頬を持ってた受け取った室ちんのタオルで隠しながら、丁度鳴った休憩終了の合図に感謝した。

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あきゅろす。
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