雪屑のエスカレーター ▽ 氷帝の高等部に入ることとなった私 そしてもう1つ、神様からの手紙が朝届いていた。 【お前に合わせてみんな高校生にしといたから、仲良くするんだぞ。】 「はぁ〜」 何、それ…… 関わる気は私には無いよ できれば当たり障りなく静かに暮らしていたい。 そんなこんな思いつつ、転校生としての挨拶を終わらせ 「じゃあ席は…向日と忍足の間だ」 担任が読んだのはまさかのモブ達の隣ではなく、大御所のテニス部のレギュラー2人の間。 私の平凡は無くなるのかな、なんて内心落ち込みながら2人の間の席に座る。 「津軽さん、俺は忍足言います。今日からよろしゅうな」 「俺は向日岳人だ。津軽よろしくな」 話しかけてきた… 最悪な展開だった。 関わる=平凡な日常は無くなる 「よろしくお願いいたします。」 こうなったら、社交辞令で溝を作っておこう 関わる気が無い事を意思表示して、とにかく避けておけば…… 色々な関わりの回避方法を頭の中で考えながら、私は授業を受けた。 2014/2/12[Wed] [次へ#] |