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雪屑のエスカレーター





「あの、大丈夫ですか?」

慌てた様子でこちらに近づき、しゃがみ込む
やっぱり見たことある、エエッと鳳だったけ?

「大丈夫。」
「えっ!?でも足血が出てますよ」


右足の痛みの正体は尻餅をついたときに擦りむいたみたいだった

「おい、お前大丈夫か?」
「本当に、大丈夫です」


とは言え、このまま帰るのは嫌だし保健室行こう
確か右側の校舎に在ったハズ。

「大丈夫って言うけどなぁ、以外と酷いぞ。長太郎!!だから力入れすぎだって言っただろが!!」
「す、すみません宍戸さん」

鳳さん本当に大型犬みたいだ
宍戸さんは良い飼い主みたいだな、なんてなんか微笑ましく思えた。
でもこの2人からの会話だと、きっとさっきのボールは鳳さんが打ったボールなんだろう。

そう思いながら、ゆっくりと立ち上がる

「おい、お前!無理すんな。結構酷く擦りむいてんだ」
「………っ、大丈夫です。」

これ以上関わる気はない
とにかく一人で保健室に

しかし突如身体がフワリと浮いた。

「……っ!?」
「すみません。今回は俺のボールで、怪我をさせてしまったので俺が運びますね。失礼します。」
「なっ、結構です。」

だが、私の言葉は見事にスルーされ、鳳さんに抱えられ、いつの間にか宍戸さんは私の持っていた荷物を持っていた。




2014/2/12[Wed]

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あきゅろす。
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