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雪屑のエスカレーター




ようやく1日が終わろうとしていた
はぁ〜、これで帰れる。
訳も解らずクラスの女の子に質問攻めに去れるし、あげくの果てには妹に欲しいとか好き勝手に言われる始末。

「つ、疲れた…。」

おまけに忍足さんが絡んでくるし、向日さんは何気に話し掛けては私の顔を除き込んでくる

初日からもみくちゃにされた気分だ。


帰ろうと校門に向かっていると、いきなり目の前に物凄いスピードで何かが通り抜けた。
あまりに驚いて足を滑らせ尻餅をつく

「うっ…痛い。」

なんだったの!?今の
辺りを見回すと近くにはテニスボールが転がっていた。

「あ、すみません!」

ボールが飛んできた方向から背の高い人影が走ってくる。

「おい、長太郎。力入れすぎだ、もっとコントロールに専念しろ!!」
「はい、宍戸さん」

背の高い人の後ろからは帽子を被った人…ん?

見たことある、もしかしてまたしてもテニス部レギュラー陣

何で、人は疲れているのに
トラブルに巻き込まれる覚えは無いのに…


泣き言を内心で吐くなかで、右足がズキズキと傷んだ。






2014/2/12[Wed]

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あきゅろす。
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