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雪屑のエスカレーター




放課後になって
慌ただしく部活を終えた私はドリンクのコップを洗いながら、まだ忍足さんにちゃんとお礼を言っていないことに気がついた。

岳人と仲直り出来たのは、忍足さんの協力が合ったからだと思う

ちゃんとお礼を言わないと、そう思っていると部室の窓から見えるテニスコートに忍足さんがいた。
見る限りは自主トレが終わったか、もしくは休憩中なのだろう。

ちょうどドリンクのコップも洗い上げたから、洗ったコップにドリンクを注いで持って行こう。

そして、ちゃんとお礼を言おう。

そう思ってドリンクの用意をし、ついでにまだ使用していないタオルを持って部室を出た。



テニスコートに向かい、忍足さんに声をかける。

「忍足さん。お疲れ様です。」

そう言いながらドリンクとタオルを手渡す。

「お疲れさん、気が利くな」
ドリンクとタオルを受け取り、忍足さんは微笑んだ。

「あの、忍足さん」

「ん?何や」

私は頭を感謝の意を込めて深々と下げ

「岳人との仲直りの協力、ありがとうございました。」

「何や、そんな事かいな。はよ頭上げて」

忍足さんの手が肩に置かれて、私は頭を上げる。

そこには穏やかな表情を浮かべた忍足さんがいた。

「別に気にせんでエエよ。俺は仲ようしている2人が、見てて好きやからな」


見返りはいらない様だけど、さすがにこれだけ助けて貰って何もお返しが無いのは申し訳なくて
私は忍足さんに聞いてみた。





2014/11/9[Sun]




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あきゅろす。
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