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コイスルオトメ
3
『そうですよ???
あなた良いんですか??
こんな日常で??

こんなんじゃ
ハグとかキスとか
ましてや、手繋ぎもいけない。


ただ、
うざったるくて
鬱陶しくて
五月蝿い
邪魔な奴になりますよ??』


『千都世ちゃんにも考えがあるの。
しばらくこのままが1番よ。
いきなりキャラ変更というのは
難しいものです。』


こんな感じで
私の頭の中で2人の自分が
脳内会議。理性と本能が
ぶつかり合っている。


『そんなグダグダやってると
取られちまうんだよ??
前みたいにな…』


私は行動力の無さで
前も恋を失った。


まぁ、でもあれはイケメンで
何でもスペック高い系の人だったし
女子にモテてたから私の恋は
実らなくてもしょうがない。


『そういうのを合理化って言うんだよ。
さっさと動けよ』

『だーめ。千都世ちゃんを
責めては駄目ですよ』


国木田さんと話した後に
頭の中の2人の私がその会話を
延々と話し続ける。


頭がクラクラ…
目眩が襲ってきそう。


「千都世ちゃんどうかした??」

「何もないですよ〜」


そうやって毎回考えては誤魔化そうとするけど
もしかしたら太宰さんは
私が何に悩んでいるか
知ってるかもしれない。


太宰さんは、私の行動とか
人の行動を観察して
自分がどうすれば良いか
とか推測して動くのが上手いからだ。
頭の要領がとても良い。


私はそんな太宰さんとは
違って要領がコンパクトではない。
さっと答えを出せないし
こうやってうずうずと悩んで
答えが出せない。


「太宰さん。私の要領の悪い低性能の90年代
やっと発売されたパソコンみたいな
頭と太宰さんの新機能搭載の
高性能タッチパネル式の頭と
入れ替えたいなぁ〜」


「ふふ。何それ?可笑しな事言うね。
千都世ちゃんは」


そんな私可笑しな事言ったのかな?
太宰さんはいつも私と話してる時
笑っている。大体笑っているけど…


他の人と向ける感じとちょっと
違うかもっていうのが
微妙に分かるようになった。


何だろうなぁ。私が勝手に
感じてるだけで別に
気の所為なのかもしれない。



私にもよく分からない。
けどそうやって楽しそうに話してくれてると
自分も楽しくなってしまう。


以心伝心って奴だね。多分。
前言撤回、私はやっぱり変かもしれない。


「太宰さんも可笑しいから
じゃあ仲間ですね!!」

「そうだね。
仲間だね!!」



お客さんの対応。
お客さんが使った後の
テーブル掃除とか
話をした後仕事に追われて
バイトの時間は終わってしまった。









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