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非日常的な日常
1



落ちる落ちる落ちるー!!!


I can fly!(激しく混乱中)




Action.1
〜シーチキンとオタク少女〜






こ・ん・に・ち・は・☆


あたしは桃原空音といいまーす!


落ちて巡って六道輪廻ぇぇぇぇ!


紐なしバンジーやってたらだんだん慣れてきちゃった☆


今度は遊園地に行った時にジェットコースター乗っても大泣きして周りから痛い視線を浴びなくて済むぜぃ!イェイ!


でも喜んでる場合ではないのだ!


も う す ぐ 地 面 に 激 突 す る !



夢の中で死んだらどうなんのかな……。


精神だけ死んじゃったら嫌だなー。


早く夢よ覚めてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!


ん!?この光景はもしや………!



* * *



俺達の前に立ちふさがったバーズっていう変態だった。


あいつはなにも関係もない京子ちゃんやハルまでも人質にして、俺にナイフを刺せって要求してきた。


俺達が拒否するとあいつは京子ちゃんの頭に硫酸をかけようと………!


「まって!!ナイフでも何でも刺すから!!!」


絶対に京子ちゃんをひどい目には合わせられない!


「絶対絶対ダメだ!!!カンケーない京子ちゃんをひどい目にあわせるなんて!!」


その時だった上空から奇声を上げながらパジャマ姿の女の子が落下してきたのは。



* * *



隊長!落下ポイントが割り出せました!


黒曜ヘルシーランドに不時着するようです!


しかし、着陸の方法がわかりません!


このままではあたしはぺしゃんこです!


脳内で一人芝居を繰り広げているうちに、だんだん地上があたしの近くに迫っていた。


持ち物は……、おいおいおいおいこの腰についているのはあのクソ神のくれた二本刀じゃないかい!?


あとは……何もねえぜ!?


いったいこの非力なあたしにどうしろと!?


「誰か助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」


あたしが落下しながら誰にともなく助けを求めるとあるセリフが耳に入った。


「絶対絶対ダメだ!!!カンケーない京子ちゃんをひどい目にあわせるなんて!!」


瞬時にいつのシーンかわかったあたしは反射的に叫んだ。


「黒曜編キタ――――(゜∀゜)――――!!!!」


そうするとツナと山本が驚きの声を上げた。


「んなぁ!?」「お、おい!!空から幽霊が舞い降りてきたぜ!?」


「それを言うなら天使だぁぁぁぁぁぁぁ!by.空音」


「ふぎゃっ!」


相変わらず天然な山本にツッコミを入れながらあたしは誰かを潰して地面と感動的な再開をした。


「おー、いててててて………。あれ、あたし生きてる?」

「「「「……………………………………………」」」」


あたしに向かられる痛い視線。


ツナ、もっさん、ごっくん、ビア姐……。


「す、す、すげぇ!美形ばっかりだ!


「「「「………………………………………………………………………(汗)」」」」


あれれー?しらけちゃった系ー?


「あんた、何者よ」


その中でビアンキが殺気を飛ばしながらにじり寄ってきた。


…………こわっ!


本物の殺し屋めっちゃくちゃなめてました!


「早く答えなさい」


あたしは潰していたゴミ(バーズ)を踏みつけて後ずさりを開始した。


ビアンキの手にはポイズンクッキングがすでに準備されていた。


「あ、あのー……あたしはただの桃原空音という一般人ですから……オタクですが」


「寝ぼけてるの?空から降ってきて一般人だったら即死のはずよ?」


……………………。


うん、よく考えたらおかしいよね。


いくらゴミ(バーズ)を踏みつぶして犠牲にしても雲の上から落っこちたもんなー……。


「ほら答えられないんじゃないの、さあ死になさい


「冗談じゃ、ぎょぴゃぁ!」


ポイズンクッキングはつどぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!????


ビアンキは手に持っていたケーキをあたしに投げつけてきた。


それにビビったあたしは手当たりしだいにすぐ近くに合ったものをつかんだ。


シュパァン!



「「「「「!!!!!」」」」」


真っ二つにされたポイズンケーキが地面に転がった。


あたしは反射的に刀を抜き、ケーキを切り伏せていたようだ。


「み、見えなかった……」


「なんつー素早さだ」


「スゲー反射神経あるのなー!」


「やっぱり只者ではなさそうね」


「え、あ、おおぉ!?」


その場にいた皆が驚愕する中、いちばん驚いていたのは空音自身だった。


(何今の!?あたしにこんな芸当できるはずがないじゃん!?確かに何かあてになるもので何かしようとは思ってたけどぉ!山本に褒められた!やった!)


途中から若干ずれているが。


「ちゃおっス」


気づくとリボーン様がいつの間にか起床していた。


「お前あっちの世界から来た奴だろ?ファミリーに入れ」


「ちょ、リボーン!?」


えーっと……、あっちの世界ってどっちの世界よ。


「ツナ、お前は黙ってろ。ちなみにお前に拒否権はねーぞ」


うわーい!リボ様俺様発動しちゃってるしー!銃向けられてるしー!


ああ!そのリボ様の後ろで笑ってるもっさんに抱きつきたいっ!


「変なこと考えてんじゃねぇ」


「リ、リボツナとか考えてないよ!絶対考えてないから!」


(やべぇ、こいつかなり頭がわいてやがる……)


(この子腐女子なのね……)


と、その時だった。


ビアンキが何者かの視線を感じて声を張り上げる。


「今度は誰!?そこにいるのはわかってるのよ。来ないのならこちらから行くわよ」


「なっ!?」


ビアンキの声に反応して、林の木々の間から出てきたのは、


「僕だよ、ツナ兄……」


フゥ太だった。


(あ、たしかそんな展開があったなぁ…………、ってことはそろそろ骸様と…!)


ツナとフゥ太は原作通りの会話をして、フゥ太は林の中へと駆け込んでしまった。


あたしはフゥ太を追いかけようとしたツナを引きとめようと声をかけた。


「ちょっとまって!その先にはむk≪ガコーン!!!≫


「た、タライーーーーっ!?」


空音ちゃんが何かを俺に言おうとした瞬間、


空 か ら タ ラ イ が 降 っ て き た 。



「なっ!今日の天気はもしかしてタライか!?」


山本……そんな天気があってたまるか。





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