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非日常的な日常
1



「理沙……っ!その格好すっごく萌えるよ……っ!」




「ちょっくら逝ってこいや」





Action.7〜ぬこの悲劇〜





「ごっくん!!ハッピーバーズデー!!!!!」


「おいコラバカ女、バーデーじゃねーだろ。どこかの鳥男の日じゃねーよ!!!!」


「えーなになに〜?今日は鳥の日なの〜?」


「違うよランボ、今日は隼人兄の誕生日のお祝いだよ」


「フゥ太は癒しだし平和だねぇ〜、ツナ」


「いや、オレは獄寺君がダイナマイト出さないか心配なんだけど」


「んー、店内で花火は流石に困るなー」


本日は1週間遅れのごっくんの誕生日祝いをするために、沢田家の居候組や獄寺の知り合いを呼んであたしが住まわせてもらっている竹寿司でささやかなお祝いパーティーを開いています!


流石に貸し切りとまではいかないけど、剛さんがおごってくれるというのでお言葉に甘えることにしました。


「隼人もまだまだ子供ね、きぐるみを着て来いなんて可愛らしいわ」


「ちげーよ!!!!アネキが何が何でも来るって10代目を脅したからじゃねーか!!!!!誰も来いなんて言ってねーよ!!!!」


「隼人ー、ビアンキは仮にもお姉さまだぞ〜?ま、オレはかわい子ちゃん目当てで来てるだけだけどなーvV」


「来るな!!!」


「秤スで僕も追っかけられてるのさ!?」


なぜか巻き込まれた理沙は、ビアンキと一瞬だけ目くばせして、


「ポイズンクッキング3!!!!!」「暗鬼!!!!!」


≪ブショァアァァ!!!ザシュッ!!!≫


ビアンキはポイズンクッキングで、理沙は武器の名前を呼んで大鎌を出しそれでシャマルを斬り付けました。


雲雀と戦った後に分かったんだけど、理沙も武器の名前を呼ぶとストラップサイズの鎌が巨大化するみたい。


ついでに言うと、身体能力は武器を身につけてる時だけアップするみたいだから、あたし達はいつ雲雀さんに襲われてもいいように常に持ち歩いています……。


「……平和だねぇ〜」


「空音ちゃん!?この状況の何処が!?」


「じゃあツナがビアンキと理沙を止めたら?そーいえばリボーンが言ってたけど、筋肉痛止めの薬ってシャマルが作ってくれてるんでしょ?」


「いや、初耳なんですけど……」


ツナとあたしが話している間、女の子たちは


「はひ〜!なんだかデンジャラスです!」


「でも楽しそうね!」


「極限だー!!!!!!!」


と、こちらもこちらで乱闘を止めさせるつもりはないみたいだねー。(当たり前)


結局シャマルは竹寿司から追い出されたみたい。


「二度と戻ってくんな変態親父!」


「チッ、殺り損ねた……」


「……ビアンキさん、いくら相手がシャマルでも女の子の前で危ない発言は止めた方がいいと思う……(汗)」


「あら、ごめんあそばせ」


「あ!理沙達シャマル抹殺終わったんだ!」


「お前も危ない発言止めろ!!シャマルは取り逃がしたけどね……」


「なんだぁー……。そうそう!ツナからの伝言!もうすぐプレゼント渡すんだって!もしあったらツナに一旦預けてだって!」


「あー、成程ね。ツナ以外が渡しても受け取りそうもないしね」


「私はこれよ」


ビアンキに渡された箱の中からブショァァァァアアア!!!!って音がするのは気のせいだと信じたいな……!


「って、理沙は?」


「僕にそんなお金あるわけないでしょ」


「狽ヲぇ!?あたしでさえ剛さんにバイト代もらって準備してきたのに!?」


「うがぁあああ!!!なんだか相手が空音なだけに屈辱的ぃぃぃ!!!」


理沙は地面に膝をついてorzのポーズをとった。


「ま、まぁ今回はしょうがないって(汗」


「うあー空音に負けた……。そう言えば空音は何買ったの?」


「えっとねぇ、最初は山獄の同人誌にしようと思ってたんだけど、いくら探してもなかったから諦めて、猫のぬいぐるみにしたー、ほら、瓜にそっくり!」


空音が掲げて見せたぬいぐるみは確かに瓜にそっくりで、首には赤いリボンとカードが付いていた。


「へーかわいいじゃん。そっかぁ、ごっきゅん猫好きだもんねー。少なくとも同人誌よりは


「何でそんな否定的な目であたしを見るの!?」



* * *



「えっと、改めて誕生日おめでとう!今年はお祝い遅れちゃったけどこれからもよろしくね!」


もちろんッス十代目ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!この獄寺隼人この十代目から頂いたこのブレスレット一生の宝物……!いや、末代まで家宝にします!!!


「い、いや、いいから!!普通に使ってくれていいから!」


セオリー通りにツナからのプレゼントに感激しまくる獄寺と、その剣幕にビビるツナを見て腐ヲタの空音は、


「ごっきゅんかわいいー!その忠誠心萌えるー!……もしかして獄ツナならあったかなぁ?」


「妄想と現実の区別をつけろ」


と、理沙につっこまれていた。


「タコヘッドにはこれを持ってきたぞぉォォ!!!」


「なっ!グローブなんかいらねーよ!」


「ちょ、獄寺君もそう言わずにもらってあげてくれる?!(京子ちゃんに嫌われるー!)」


「十代目がそうおっしゃるなら……おら、十代目が言ってたからもらってやるよ」


そして、獄寺が渋々了平のグローブを受け取ると、


ツンデレごっきゅん萌えええええええええ!!!!


空音が萌え叫びました。


「てめぇさっきからうるせーぞ!!!!萌えとか気色悪いこと言ってんじゃねぇ!あくまで十代目のためだ!誰がツンデレだっ!!!」


そこであたし達の間に入ったのは山本君だった。


「まーまー、そんなに空音に当たるなって!これはこれで宇宙からやってきた不思議な生物みてーでかわいいじゃねーか」


山本君の発言にあたしは衝撃のあまり顔を真っ赤にしながら吹きかけてしまった。


「狽ゥ、かわっ!!!???//////(何このサプライズ!?あたしを庇ってくれた上にかわいいって何!?//////)」


「勘違いするな、山本は空音の事を宇宙からやってきた不思議な生物としか思ってないぞ(……多分)」


山本君はそんなあたし達に構わず獄寺にプレゼントをあげた。


「獄寺はタコのストラップなー!」


「〜〜〜〜!!!(怒)てんめぇh「ほら、空音も渡さなくていいのか?」」


「え//////あ、プレゼントか!うん、ごっきゅんハピバ!」


山本君に促されて猫のぬいぐるみを押しつけると、一瞬だけ顔が緩みそうになるのを耐える獄寺君がいた。


「……!!(か、かわ、いい、な……)」


「(((あーごっきゅん/獄寺/獄寺君嬉しそう……)))」


本人は隠しているつもりだったけど理沙とツナもあたしも気づいていたし、実際その場にいた人のほとんどは気づいちゃったみたい。


「へー獄寺君って猫好きなんだね!」


「はひー!ハル、今日は猫ちゃんのストラップにするか品の悪い髑髏のストラップにするか迷って結局品の悪い方にしてしまいました……」


「ばっ!別に猫が好きな訳じゃねーよ!///」


そう言うものの、バレバレな獄寺にも次々とプレゼントが渡されていった。


理沙は何も持っていないのでツナや空音と話してその場をしのごうとしたがやはり彼には通用しなかったようだ。


「理沙、オメーは何も渡さねーのか?」


「(ギクッ!)えー……、お金、無いから……、はいお察しの通り買ってません」


その台詞をきいたリボーンはニヤリと口の端をあげたので嫌な予感がしました。


「そんなお前にちょうどいいものがあるぞ」


リボーンはレオンを変形させて銃にして理沙の顔は真っ青。


「えぇ!?ちょ!お願いだから死ぬ気にしてヌードとか勘弁してお願いします!!」


「大丈夫だ、萌えはあるがお色気はねぇ」


ズガン!!




* * *



銃声がしてあわてて振り向けば……


「!!理沙が猫耳になっt≪ボカッ!≫「うるさいっ!!!!//////」」


あたしを殴った後、理沙は頭を押さえて耳を隠すが恥ずかしいからか黒い尻尾がピンと立っていた。


ツナ「んなー!?」


京子&ハル「「理沙ちゃんかわいー!」」


了平「?何が変わったのだ?」


ビアンキ「まぁ……」


山本君「?なんかあったのか?」


フゥ太「わー!似合うよ理沙姉!」


獄寺「なっ!!!!///(チッ!一瞬かわいいとか思っちまった!)」


ディーノ「ん?あ……!お前もリボーンにやられたのかよ!?」


ん……?


これはもしかして……


「もしかして、ディーノさんも猫耳生えたことがあったの?」


「あぁ、リボーンに猫耳弾撃たれてな……」


もちろん即妄想!!!


「猫耳ディーノさん……、ハァハァ……」


「空音、涎垂れてるわよ。後あんまりそんな事しているといろいろと何か大切なもの失うわよ?」


「大丈夫です!すでにいろいろ失ってますから!」


「胸張って言う事じゃねー!っていうかリボーン!何でこんな事したんだよ!?」


ビアンキからの忠告に胸を張って答えた空音ちゃんを突っ込んだ後にリボーンに聞くと、


「今日は獄寺の誕生日だからな。ほら、獄寺も喜んでるぞ?」


獄寺といえば顔を真っ赤にして目のやり場に困っていた。


「ってお前らこっち見んじゃねー!!!おおおおおおオレはか、かわいいなんて思ってねーんだからな!!!!」


「ゴクデラハ 萌え ヲ テニイレタ !」


「空音うるせー!」


と、そこで後ろから肩を叩かれた。


「ねぇ……!///とっととこの耳としっぽなんとかして……!羞恥心で死ぬ!//////」


「別にこのままでも萌えるからいi「まずはお前から殺そうか?」全力で協力させていただきます!」


という事でリボーンに聞いてみた。


「理沙を元に戻すにはどうすればいい?」


「3日たてば自然と消えるぞ」


「その前にあたしが殺されます!


あたしの心の叫びにリボーンはまたニヤリと良からぬ笑みを浮かべた。


「しょーがねなー。並盛公園の象の滑り台の下に元に戻る薬があるからそれを飲めばあっという間だぞ」


「……おいコラリボーン……!テメェ最初からこうするつもりで……!(怒)」


「さぁ、どーだろーな」





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あきゅろす。
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