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非日常的な日常
1



クフフフフフフフフフフフのフ!


なんでそうなるんだバカヤロー!


儚い希望は砕け散り、アイアムブロークンハートだぞ!





ここで会ったが百年目!


僕はお前を全力で消し去ってやらぁ!





Action.6〜再び例の彼女と〜






空音のおかげでVS最凶委員長事件へと発展した僕達は何とか草壁に乗じて避難して職員室に向かった。


なんで遅くなったかって聞かれたから「風紀委員長とバトっていました」って言ったらそれ以上は何も聞かれないで済んだ。


……風紀委員長の権力恐るべし。


先生に連れられて教室に向かってこれからクラスの面々と対面ってところだろうな。


「突然ですが、転入生を紹介します」


ガラガラ……


「失礼します」


教室の中に入ってすぐにチラって中を見回すと、ツナが苦笑いしていた。


「たのもー!」


……僕の後から教室破りをしに来た空音を殴っておきました。



* * *



今日から空音が学校に来るはずなのに、なぜか朝別れたっきり見かけねぇ。


ちゃんと考えたら、俺らのクラスに転入するとは限らねぇからな……。


ちょっと残念とか思ってたら、2時間目の最初に先生が転入生を紹介するって言われたからすぐにピンときた。


「たのもー!」


ハハハッ!朝から元気なのな!



* * *



理沙ちゃんは教室に入ったらすぐにオレを見て安心した様な顔をしていた。


まぁその直後に入ってきた空音ちゃんの発言にすぐ顔をしかめて殴っていたけど。


クラスメイトは理沙ちゃんと空音ちゃんを見て、


「おっきい方美人だなぁ……」


「つかちっちゃい方キャラ濃くね?」


「って殴ってるよ……、漫才に見えるのはあたしだけ?」


などとそれぞれの感想を口にしていた。


「えっと、はじめまして。ぼくは夜乃理沙です。よろしくお願いします」


「桃原空音です!よろしくです!」


ああー……、京子ちゃんを応援する会の次は理沙ちゃんを応援する会が結束されそう……。


理沙ちゃん美人だからなー……。


「席、夜乃は沢田の隣、桃原は山本の隣だ」


え!?


これって絶対リボーンの仕業だな!?


まぁ理沙ちゃんは……空音ちゃんや獄寺君よりはマシか



* * *



2時間目は数学の授業だった。


転入生のあたしたちは山本とツナに教科書を見せてもらいながら授業を受けた。


…………うん、まぁ、1回習ったからもういいんだけど


隣を見ると山本君は夢の世界にダイブしていた。


理沙は真面目に授業を受けていて、ツナはよく分からないのか先生に指名された時思いっきり間違えていた。


……基本中の基本問題なのになぁ。


ま、隣の山本も寝てることだし、あたしも寝ちゃっていいかな?


………………………いきなり居眠りは流石に良くないか。


結局あたしは山本君の寝ている姿を眺めながら数学の授業を終えた。


うつ伏せだったから顔を見れなかったけど可愛かったからいいか。


授業が終わった途端にあたしは女子に、理沙は男子に囲まれた。


「はじめまして空音ちゃん!あたしは田中美由紀って言うの!よろしくね!」


「工藤真由です!よろしく!」


「私は古手梨花!」


……ひぐ○しのく頃にを連想した人はあたしと握手。(梨花ちゃま萌え!)


その中でも、1番気難しそうな女の子が言った


「あたしは上原沙織よ。あ、山本ファンクラブからメッセージね、「山本君への抜け駆けは厳禁」だって。頭に入れといた方がいいかもね」


「あー、はい(汗」


うん、敵意ビンビンだった。


そんな彼女が去った後にヒロインの京子ちゃんと花ちゃんが来た。


「はじめまして、黒川花よ」


「あたしは笹川京子!よろしくね!」


うおおおお!京子ちゃんかわええええええええええ!!!!!!!!!


「はじめまして!よろしくね!あたしの好物はかわい子ちゃn「お前はどこぞの変態保険医か!」ごふぅ!」


理沙は男子からものすごい勢いで抜け出してきて、あたしの頭を思いっきり殴った。


「……理沙さんもはじめまして。黒川花です」


「理沙ちゃんと空音ちゃんって仲いいんだね!笹川京子です!よろしくね!」


「うん、二人ともよろしくね(二コリ)」


……理沙はあたしを殴る瞬間とはまるで違う笑顔。


「あ、そうそう。空音さん、上原さんのことは気にしなくていいから。あの子ってまだまだ精神がお子ちゃまなのよ」


「ん、ありがと!まぁ何かあってもあたしは萌えさえあれば生きていけるから大丈夫!」


「(ああ、間違いなく空音より花の方が精神年齢が上だ……)」


理沙がそう思った時、ちょうど休み時間の終わりを告げるチャイムが鳴った。



* * *



授業は特に何もなく終わった。


今は昼食の時間。


「空音はお昼ごはんちゃんと持ってる?」


「……あ」


「バカ、あんたもツナと同レベルかよ」


理沙は片手にツナの弁当を持って言った。


「…………、………………あたしの今日のお昼ごはん無し?」


「だってあんたお金ないでしょ?あたしの半分分けてあげるから諦めな」


「ガーン!理沙のお弁当ったってもとから量少ないじゃん」


「愚痴るな。自業自得だボケ」


半泣きの空音の肩を何者かが叩いた。


「え?……狽ィわっ!!山本君!///(つか距離近っ!)」


「空音弁当持っていかなかっただろ?さっき親父が空音の分持ってきてくれたぜ」


「えぇ!?ありがとう!帰ったら剛さんにもお礼言わないと……」


「ほぉーよかったね」


山本は次に理沙の持っている弁当箱を指さして言った。


「理沙が持ってるのってツナの弁当か?」


「ピーンポーン」


「あーそんなら届けるついでに一緒にお昼食べね?」

「別に僕はいいよ」


「え、あたしもいいけど……///(緊張するなぁ……)」



* * *



「帰れブス!」


「何でツナの弁当をちょっと味見しただけでそんな事言われなきゃいけないの!?」


「い、いいってば獄寺君!オレが美味しいって言ったから空音ちゃんも食べてみたくなったんだよね?」


「うん、って言うか理沙の作るご飯って美味しいから」


「…………褒めても何も出ないよ」


ぶっきらぼうに言う理沙は絶対ツンデレだと思います!


「でも本当においしいよ!作って持ってきてくれてありがとう!」


「いや、居候の身だから……そのくらいは……」


「(ギクギクッ!)」


なにもやってないよあたし!今更だけど申し訳ない……!


「空音は別に気にしなくてもいいんだぜ?」


「ヘッ!理沙とは大違いだなバーカバーカ!」


「…………(獄寺が小学生に見える……)」


「バカじゃないし!バカって言った方がバカなんだよ!」


「…………(もう一人小学生がいた!)」


「まぁまぁ、空音はいいんだって!空音がいると家も賑やかになって楽しいもんな!」


帰ったら剛さんのお手伝いをしようと思った空音なのであった。


「空音を甘やかさなくていいからね」


「ハハハ、それにしても二人とも仲がいいんだね」


「……まーこいつバカだから、あたしがいないと死んじゃいそうだからね」


「失敬な!……まぁ理沙もあたしを追っかけてこの世界に拉致られたんだもんね(汗)……あれ?そう言えば理沙っていつこっちに世界に来た?」


空音の目が輝いていた。


「えっと、ツナが骸と戦ってるところ?いや、骸がツナを元映画館で待ってた時だな」


「えええええええ!!!!!じゃ、じゃあ理沙は骸様に会ったって事!?」


「「「骸様!?」」」


「あー、そういうことだね」


「ムキィィィィィィィィィ!!!!あたしも美形パイナップルに会いたかったー!」


空音の骸様発言により獄寺が噛みつくように聞いてきた。


「お、お前骸の所の手先か何かか!?」


「いやいやそうじゃないって!あたしはただの骸様ファンなだけです!」


「……お前本命はどうした」


「え?もちろん山本君の方が……あ゛


「オレ?」


「「!?」」


「……バカ」


うっかり口を滑らせことによって、その場にいる全員の視線は空音にそそがれた。


「あのあのあのあのあの!あたしは単に二次元が大好きなだけだから!


「…………空音ちゃん、山本は漫画のキャラクターじゃないよ」


「やーいやーい!オタク!オタク!」


「獄寺やめときな。オタクは空音にとって褒め言葉だから


「やっぱり空音って変ってるのな〜!さらに気に入ったぜ!」

「ちょっ///あうあう〜!?」

空音は謎の擬音語を発しながら照れ隠しのつもりか立ち上がって両手をぶんぶん振り回す。

「そそそそんな山本君のスペシャルスマイr……」

と、突如空音の視界が真っ暗になり体の力が抜けてバタッと勢いよく倒れてしまった。

「え!?空音!?……ぁ」

突然何の前触れもなく倒れた空音に続いて、続いて理沙も体の力が抜け視界が暗くなって座ったままペタンと後ろに倒れて、ツナ達はその後軽くパニックに陥ったとか。






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