アンタとオレの関係
敵の根城で (※)
少し時間は遡り。
夾と裕行が出ていった仮眠室では、遼が困った顔をしていた。
『見られた………………』
軽く放心状態。
けれど、まだ熱を持つソレを放置するわけにもいかず、おもむろに手をのばした。
が、やはり迷う。
いつあいつ等が入ってくるかわからないし………それに第一、ここは生徒会室でいわばあいつ等の根城だし。
そんなところでこの行為をするほどの勇気が自分にはない。
ない、が……………。
『ずっと我慢してる状態って身体に良くないんだよな』
もういいや。
ちゃっちゃと処理してさっさとここから出ていけばいい。
そう決心して、手を動かしだした。
声は出さないように、できるだけ抑える。
考えてみれば、転入してから何かと忙しくて、しばらく抜いていなかった。
絶頂はすぐにきた。予想以上にあっけなく終わって、しばらく、自分の手についた白濁をぼーっと眺める。
『多いし濃いなー』
たまには抜かなきゃだめだね。
それから、部屋にあったティッシュで汚れを拭い取り、服を着て、そうっと外の物音に耳をそばだてる。
………………何も聞こえない?
ってことは誰もいない?
俺ってばツいてる!
夾はいわずもがな、あの会長も変態だから苦手。
置き手紙だけして今のうちに教室帰ろ☆
そう考えて、俺はドアを開けた。
カチャ…………バタン
がすぐに閉めた。
カチャッ「なんで閉めんだよ?」
あなたと目が会ったからですよ!!!
◆◇
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