アンタとオレの関係
言い争い
バスを降りたところで、和巴が駆け寄ってきた。
「遼!大丈夫?」
『うん、なんか意外と友好的だった。』
「そうじゃなくて!………まぁ、平気そうだし、いいや」
和巴ちゃん、諦めたような顔もプリティーですね☆
「おい、遼!」
ウワサをすればなんとやら。
「あぁ、お前。補佐の」
「春山です」
「で?なに?」
「いえ、僕が用事があったのは遼なんで。お昼を誘いに来たんです」
「昼は駄目だ。誘うなら夕飯に誘ってくれ」
「なんでお昼は駄目なんですか?!」
「俺が生徒会の用事が入ってるからだ」
「じゃあ、遼だけ借りていきます」
「無理に決まってんだろ。遼のペアは俺だ」
「遼の友人の一人として、生徒会役員と遼を会わせたくありません」
お…俺が入る隙がない!
「なぜ?」
「なぜって!!わかってるでしょ!」
「俺がついてるから心配ない」
「では言わせていただきますが、あなたが一番の不安要素です!」
「……かわいい顔して言ってくれんじゃん。だが、誰がなんと言おうと、この交流会の行動はペアが基本だ。諦めろ」
「っ!」
『あのー』
「なに!?」「なんだ?」
うわーい、同時に返事するなんて2人は仲良しさんなんだね☆
………とか言ったらキレられそうι
『和巴ちゃん、俺は大丈夫だから』
「でも!」
『いざとなったら逃げるし』
「……わかったよ。だけど、念のためにコレ持ってて」
コレ、と渡されたのは超小型の機械。
え、ナニコレ?
「僕が作った無線機だよ。僕たち全員が持ってるから」
簡単な操作の説明をしてから、「何かあったらソレで連絡してね!」と(俺だけに)爽やかに笑って和巴ちゃんは去っていった。
ってか和巴ちゃん………スゴいな。
◆◇
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