アンタとオレの関係 -02 その後戻ってきた夾とピンク頭。 「さっきはごめんね〜遼ちゃん。まさか夾のカレシだとは【ゴツッ】いたっ」 ………ん?【彼氏】?? なんのことだろうと思い、再度ピンク頭を殴った夾を見てみれば、「コイツの言うことは気にしなくていい」と言われた。 「イテテ……改めまして、自己紹介〜!俺、生徒会雑務の小西春一でっす☆ 好きなものはカワイイ子v好きなことはエッチvです」 よろしく〜!と笑いかけてくるそいつを見て、激しくよろしくしたくなくなった。 ケド、相手はセンパイ。腐ってもセンパイ。 『1年の佐倉遼デス。』 そう、言っただけなのに。 「かんわいーいーvV夾に飽きたら俺ントコおいでね〜」 俺テクニシャンだしたぁーくさんカワイがったげるvとハートを飛ばしてくるそいつに頭が痛くなった。 だいたい、なんでさっきから夾の名前が出てくるのかもワカラン。 まだかわい〜だの夾じゃなくて俺にしなよ〜だの言ってくる(内外共に)ピンク頭を適当にあしらっていると 「うるさいよ、春一。やぁ、遼くんお久しぶり」 王子さま、もとい東先輩登場。 『お久しぶりです、東先輩』 「僕のことは宮古でいいよ」 僕も遼くんて呼ぶし、という先輩の言葉に、早速呼んでみた。 『宮古先輩』 「うん、それでいいよ、遼くん」 「…………やけに宮古には素直じゃねぇか、遼?」 「俺もちょーっと傷ついちゃったなぁ、遼クン?」 地を這うような低い声。 出た、天王院家の似た者タッグ。 そんなこと言うけど、でもさー、 『だって宮古先輩って王子みたいなんだもん。綺麗な人は大事にしなきゃでしょ?』 「っ!!//////」 俺がそう言った途端、顔を赤くする宮古先輩。 あれ?こういうの言われ慣れてそうなんだけどなぁ……? 俺が不思議そうに宮古先輩を見ると、宮古先輩はますます顔を赤くして、「僕、紅茶淹れてくる!!」と簡易キッチンに逃げてしまった。 「遼ちゃんって、ひょっとしてタラシ?」 『………失敬な』 「あぁ、天然なワケね」 意味がわからないよ?小西センパイ? ◆◇ [戻る] |