アンタとオレの関係
生徒会役員勢揃い -01
20分早く散策を切り上げて、俺たちはホテルに戻った。
部屋に着いてからはダラダラしていたが、12:00になるより少し前、部屋のチャイムが鳴ったので出た。
ガチャ
『はいはい〜どちらさん?』
目の前にはピンクに赤メッシュのイカれた髪色のお兄さん。
どことなくパンク系の感じがする。
っていうか、本当にどちらさん??
『えーと?』
再度呼びかけると、固まっていたピンク頭がはじけたように飛びついてきた。
「カワイ〜イ☆いや、むしろキレイ?」
『………………は?』
「ね!今すぐ俺と天国にイこう??」
『え、危ない宗教の勧誘?』
いけね、思わず素でツッこんじゃった。
「ちがうチガウ!つまり、俺と今すぐエッチしませんか〜?ってこと!」
どう?なんて満面の笑みで聞いてくるピンク頭に真面目な顔して答えてやる。
『むしろ、今すぐ俺がお前を天国に逝かせてやろうか?』
「マジ!?イかせてくれんの?君って初そうに見えて実はテクニシャン?」
アホだ……コイツ、救いようのないアホだ………。
そんなことを考えていたのがいけなかったんだろうか。
『んっ…ってテメー!ドコ触ってやがる?!』
尻揉まれたよ!?尻!!
「おー!お尻の肉の付き方もチョー俺好み!しかも感度も良さそ……イタァッ」
「なーにしてやがる春一?ブッ殺されてーんか?」
「なんなら俺がお前を天国に逝かせてやろうか?」
『夾………会長……』
夾の蹴りでピンク頭が吹っ飛んだ。
…………いたそーι
そのまま夾はピンク頭を絞め上げにかかり、いつのまにかいた会長は俺に近寄ってきた。
「遼くん?ちゃんと名前で呼んでって言ったよね?」
『…………お名前なんでしたっけ?天王院先輩』
マジで忘れましたι
その途端、会長は泣きそうな顔になって「裕行だよ!!」と言った。
しかも、「これからちゃんと名前で呼ばないとチューするよ!」とどこかで聞いた台詞が飛び出てきた。
…………こんなんばっかなのか、天王院家。
何はともあれ、裕行先輩と夾の血が繋がっていることはわかった。
◆◇
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