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アンタとオレの関係
遊園地 -01

そんなこんなで着きましたよ、遊園地。


「では、今から肝試しの時に各ペア取ってきたカードの数字の大きいものから入場してもらう。ここからは先生方に采配を取っていただく。
先生方、お願いします」


そう会長が言うと、教師が5人出てきた。


その中の一人が、マイクを持った。

「それでは、カードの番号が10のペアから来てください。カードに私たちからの判子を貰って初めて入場できます」


それを聞いた夾は俺の手を取ってゲートに向かう。





…………だからさ、お前、周りのうるささに気付いてないの?


めっちゃくちゃ「なんでですか夾さまぁ」って泣き声が聞こえてんじゃん。








◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇







中に入って、とりあえず思ったこと。


本当に貸し切りなんだ………。


昼間に無人の遊園地に入る経験自体、初めてだったりする。


珍しくてキョロキョロと見回している俺に笑いを含んだ声がかかる。


「忙しそうなトコ悪いけど、何に乗る?」

『ジェットコースター』

即答で答えた。


「好きなの?」

『うん』

「気が合うな」

そう言って微笑む男前。


『夾も好き?』

「ああ、好きだ」



あーあ。自爆……した。

昨日の夜に言われた言葉を思い出してしまう。


不自然に目を逸らした俺に気付いたらしい。

夾が喉の奥で笑った後、囁いてきた。


「デート、みたいだな」

夜までいられないのが残念だ、と抜かすソイツに対し、赤くなる俺。



ってなに赤くなってるんだよ俺ぇ?!



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