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アンタとオレの関係
-02

ジェットコースターまでの道の途中で、3つ、【ポイント】を見つけた。


【ポイント】は穴の開いた鍵のような形をしており、色は5色ある。

もちろん、色ごとにポイント数が異なり、ポイントの高いものは数が少ない。


因みに、色とポイントは以下の通りだ。


白色  5000ポイント
金色  1000ポイント
銀色   500ポイント
銅色   100ポイント
鈍色    50ポイント



道の途中で拾ったのは、どれも鈍色だった。


『150ポイントゲットー!!』

「乗り物にもあるだろうから、とりあえずたくさん乗るぞ」

『おう!』







ジェットコースターの乗り場で。


『人いないのってなんか凄いねー』

「ああ。探したい放題だな」

『あ。あった』


人がいないから、全席を隅なく探すことができました。

おかげで銀を2本ゲット。


「さて、乗りますか」

『楽しみー!』

「お願いします」


今までポイントを探すため、ジェットコースターを止めてもらっていたのだ。


気付けば、係りのお兄さんは苦笑い。


「ずいぶん一生懸命に探していたようだけど……見つかったのかな?」

『ええ! 銀色のを2本見つけました!』

そう言って先ほど見つけたポイントを掲げてみせる。


「そっかぁ……あ、降りたらそこの階段を下ではなくて上に行ってみなね。景色が綺麗だから」

『? はい、わかりました!』

「じゃあ準備はいい?」

『はい!』

「それじゃ行ってらっしゃーい」


お兄さんのその言葉と共に車体が動きだし、すぐに座席の背もたれに押しつけられるような体勢になる。


他に乗客はいない。

二人きりになった途端、夾が話し掛けてきた。


「お前、今の奴に愛想良かったな」

『えーだって良い人っぽかったじゃん』

「………今は俺とデート中なの。嫉妬すんだろうが」


その言葉に顔が赤くなるのがわかった。

慌てて話題を変える。


『お、降りたら階段上ってみなきゃね』

「行くのか?」

『当たり前でしょ。景色良いって言ってたも……………キタ』


遂に山の頂上。こっからは猛スピードだ。


「……ここ、高いな」

周りがよく見える、という夾のセリフは途中で途切れた。



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